内容説明
あの鳥が、綺麗な声で鳴いてくれたら。
飼鳥屋で夢をもって働くお遥、十六歳。
江戸の「鳥」たちが謎をよぶ、書下ろし時代ミステリー!
講談社時代小説文庫
赤ん坊の幽霊が出る噂の真相、盗まれた八百屋の売り上げの行方、婚約者の父が犯した重罪の理由――、
小さな飼鳥屋「かなりあ堂」の周囲で起きる「謎」の数々を、兄想いのお遥が解き明かしていく。
メジロ、ホトトギス、カナリア…小鳥たちが鳥籠で羽ばたきをしている。
近頃江戸では小鳥を飼うのが大人気。
兄と二人で飼鳥屋「かなりあ堂」を営む十六歳のお遥は、お転婆などと言われても気にしない。
噂の幽霊の正体を知ろうと駆けだしていく。
江戸の「鳥」たちが謎をよぶ時代ミステリー。
〈文庫書下ろし〉
目次
かなりあ堂迷鳥草子
第一話 木菟(みみずく)
第二話 山雀(やまがら)
第三話 鶴(つる)
第四話 鶉(うずら)
第五話 鸚鵡(おうむ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
24
江戸で小鳥屋さんを営む兄妹の短編集。その時代小鳥を飼う人たちがいるのを初めて知る。それもオウムやカナリア、ヤマガラなど良い声で鳴かせたり、言葉を覚えてさせたり、ウズラなどを巾着に入れて持ち歩いたりなど趣味やアクセサリーのような扱い。妹のお遥が小鳥にまつわる事件の謎を解く。2022/11/22
ごへいもち
15
浅見シリーズが好きだったので。さらさらと。シリーズ化しないかなぁ2023/04/21
昼夜
15
江戸時代の小鳥屋さんを営む兄妹が主人公の短編集。江戸時代にもうカナリアとオウムいたんだとか鶴は殿様の鳥だったのかとか鳥にまつわる雑学と日常の謎の種類の違う好奇心が味わえるし、鳥たちの仕草の可愛さと人情厚い登場人物たちにほっこりしました。2022/12/01
謡子
2
孤道のひとだったので期待して読んだ。うーーーーーーーん。1~3話まで、鳥屋なのに鳥のこと好きじゃないのかと思えてしまい正直読むのがつらかった。3話目なんか死に損だよね? 2話目の金吾、時系列的に豆太郎使ってたんじゃないの? 2羽とも使ったの? と混乱。読み飛ばしたのかな。 出てくる人たちもまとめかたもいい感じなんだけど、どうも話がこなれてない感じがするのと、ときどき感情についていけずに「?」てなってしまった。主人公が16歳で感情移入しにくいのは仕方ないにせよ、いろいろとうーーーん。鶉はかわいかった。2025/08/26
はち
2
小鳥屋を舞台とした時代小説。2025/06/21
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