内容説明
子爵令嬢のセレスティーヌは、村の復興のためプレイボーイで有名なエディーと“支援金と引き換えに愛人の存在とその子供を5人まで容認すること”という契約内容で結婚をすることに。
20年後。子育てからも解放されたと思った矢先、36歳のセレスティーヌは、エディーから“愛人に6人目の子供ができた”と言われ絶句!
離婚を決意し、新しい場所で自分らしい人生を始めようと、リディー王国行きの汽車に乗る。
そこでは運命の出会いが待ち受けているのだった――!
まだ恋を知らない大人がその一歩を踏み出す、セカンドライフラブストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
19
★★☆☆☆Not for me.公爵家に輿入れして20年。血のつながらない子を5人も立派に育て上げた主人公だったが、夫が愛人との間に6人目の子供を設けたことで離縁し、自分のやりたいことをすべく単身で他国へ渡ることから始まる物語。ロクな青春時代を送ってこなかった者同士の大人なラブコメを描きたかったのだと思うのだが、そこに至るまでに紙面を割きすぎているせいで、正直、主題がわからなかった。その主題も、要は「熟年離婚」で人生を再スタートという、およそラノベでは扱うことのないもので共感性が低いのが難点かと。 2023/09/06
nishiyan
8
領地のために女癖の悪い公爵令息に嫁ぎ、彼の愛人が生んだ五人の子供を立派に育て上げた子爵令嬢セレスティーヌ。20年が経ち、六人目の子供ができたとの話をきっかけに離婚して隣国で新たな人生を歩みだす物語。前半は嫁いで20年間の苦労と子供たちとの思い出がしっかりと描かれており、血のつながらぬ子供たちに彼女が慕われる理由と人柄がよくわかった。後半は隣国でのある出会いから始まった長く傷心を抱える公爵エヴァルドとの交流。大人になってからの恋というのは難しい。ましてや初心者同士。二人の恋はどうなるのか。続きが読みたい。2023/09/17