文春新書<br> 安倍総理のスピーチ

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文春新書
安倍総理のスピーチ

  • 著者名:谷口智彦【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2022/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166613823

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内容説明

安倍外交を支えた言葉の力

アメリカ議会演説、戦後70年談話、ヒロシマと真珠湾で交わした和解スピーチ、全国戦没者追悼式式辞――「総理のスピーチライター」が明かす安倍外交の軌跡。米議会演説前には寝室、総理専用機、そしてアメリカの迎賓館でもスピーチの練習を続ける総理の姿が。演説草稿の作成過程で、総理がこだわったキーワードとは? 総理と一体となり、言葉を紡いだ著者にしか書けない「安倍さんの肉声」。昭恵夫人による喪主挨拶も掲載。

第1章 スピーチライターとは何か
第2章 「安倍外交」はこうして生まれた――価値の言葉と三つの成果
第3章 安倍総理との「初仕事」
エピソード01 読まれずに終わったインドネシア演説
第4章 ホロコーストの記憶の前で
第5章 一世一代の米議会演説
エピソード02 ケネディ大使と早稲田でのスピーチ
第6章 歴史への処し方――キャンベラ演説
第7章 岸信介の米議会演説――継承されたもの
第8章 戦後七〇年談話――わたしの案がボツになったわけ
第9章 和解の完成――ヒロシマと真珠湾
エピソード03 御名御璽事件――総理のスタイルについて
第10章 バイ・マイ・アベノミクス――希望について
第11章 アジアで民主主義を語る意味――インドとの絆
結びにかえて――最後の「スピーチ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅干を食べながら散歩をするのが好き「寝物語」

11
▼著者は安倍元総理のスピーチライター。▼良いスピーチについての技術的な解説は勉強になる。▼過剰な安部賛美に辟易した。また、海部総理のことを批判する文の中で「海部」と呼び捨てで書いたり、新型コロナのことを語るたびに、武漢、武漢とレッテルを貼る。ネトウヨ的な「色」を感じた。本文中やスピーチ事例で過剰に難しい単語を使用しているが、語彙力を見せつけているようで嫌味。文学の香りがしない。▼黒子が主役に変わって演じてしまったかのような違和感を感じる本だった。一番良かったのは、原稿なしの昭恵夫人の喪主謝辞である。2022/12/03

古本虫がさまよう

8
2015年4月29日の米国上下両院合同会議でのスピーチの舞台裏。キャロル・キングの歌詞の引用「落ち込んだ時、困った時、…目を閉じて、私を思って。私は行く。あなたのもとに。たとえそれが、あなたにとっていちばん暗い。そんな夜でも、明るくするために」をしたのは、安倍氏の指示からだったという。といった、さまざまなスピーチの裏舞台が綴られている。安倍首相自身の才覚があってこそのスピーチではあったにせよ、それを肉付けしたり、適正な、適度な教養や感動を付加する上で、谷口さんの果たした業績は大きいものがあったといえよう。2022/09/11

藤井宏

7
海外の要人を感動させたであろう安倍氏のスピーチの格調高い日本語に触れ、日本外交にとってもっとも重要な人物の一人を亡くしたという感慨とともに、経済面ではかならずしも結果を残したとはいえない気がして、その方面のスピーチにはあまり感激しなかった。日本語、おそらく漢文にも精通し、英語を自在にあやつるスピーチライターの著者の並々ならぬ能力には脱帽です。著者は香川県出身ですが、山口県関連の書としてあげさせていただきます。2022/11/15

Mik.Vicky

6
本当に惜しい人を亡くしてしまった。是非また総理についてほしい人だった。自民党は今荒れまくっているようだ。だんだん、日本を安売りするダメリベラル政党になりつつある。良い野党が出てくればいいのだろうがそれも期待できない。 本当に日本は二流・三流国になってしまいそうだ。2023/06/13

バルジ

4
突然の凶弾に斃れた宰相安倍晋三を外交面での「スピーチ」から支えた著者の「安倍外交」を回想する1冊。本書の最大の特徴はおそらく日本外交史上初めての民間登用された総理専属の「スピーチライター」が節々でどのようにスピーチを作り、どのように宰相がその言葉を語ったか、その過程が垣間見える点である。かつ日本であまり一般的では無いスピーチライターの仕事振りについても知ることができる。 一点マイナス面としてはかなりの程度顕彰的な意味合いが強いため、本書では対露外交への言及は皆無で「安倍外交」の全体像は窺い知れない。2022/09/17

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