内容説明
葉桜陽の通う高校には、二大美少女の秋実真凛と根本佳純がいる。いつものように下校しようとした陽は、真凛が振られる姿を目撃してしまう。しかも振った相手の彼女は、なんと陽の幼馴染みの佳純だった……!
去り際の真凛の表情に思うところがあった陽は、失恋から立ち直る手助けを提案。行動を共にする陽と真凛の姿は校内でも付き合っていると噂になるが、真凛は気にするどころかさらに距離を縮めてきて……?
そんな二人を見た佳純は、疎遠だったはずなのになぜか陽へと急接近! それに真凛が対抗して、陽は再び起こる恋の戦争に巻き込まれていく――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
33
放課後下校しようとして高校二大美少女の一人・秋実真凛が幼馴染に振られる場面を目撃した葉桜陽。その表情に思うところがあった彼が彼女に失恋から立ち直る手助けを提案する青春小説。真凛を振った春喜の彼女が、陽と過去に因縁ある幼馴染の根本佳純という複雑な構図。陽が気分転換に付き合う中で少しずつ変わってゆく真凛の心境、そして校内で陽と真凛が付き合っているという噂になぜかイライラを募らせてゆく佳純。複雑に絡み合うごじらせた背景が明らかになって、ぶつかり合って関係も整理されたことで物語がどう変わるのか、今後の展開に期待。2022/09/18
まっさん
23
★★ web版未読。ネコクロ先生の別作品をwebで読んでいて面白かったので作者買いした作品でした。 個人的に現時点ではまだ大きく目を惹かれる印象は受けなかったというのが率直な気持ちですかね。終盤の半ばぶっ飛び展開は他作品でも経験済みだったので特に違和感はありませんでしたし、物語もやや特殊な展開ではあるもののきちんとラブコメ展開が繰り広げられていて良かったと思います。 ただ、いくつか気になったのがまず物語全体の構図が若干分かりにくかった印象を受けました。今巻ではメインパーソナリティーとして四人のキャラ→2022/10/29
真白優樹
14
冷淡に見えて身内には甘い少年が、少女が幼馴染にフラれるのを目撃し始まる物語。―――優しさは止まらぬ、だがそれは薬か、はたまた毒か。 いじめ問題等若干生々しい問題も描かれるこの物語。ただ甘いだけではなく、苦く、切なく。だけどだからこそ、変わりゆく繊細な心が醸し出すラブコメが甘い、正にネコクロ先生の真骨頂とも言える面白さのあるラブコメである。もう変わった思いは止められぬ。少年の優しさが開いた修羅場への扉の先、待つものは何か。抱え込むことを辞められぬ少年は、何をその先に掴むのか。 次巻も勿論楽しみである。2022/09/22
rotti619
11
ネコクロ氏本来の持つ作風【登場人物全員訳アリ・謎アリ・伏線ミスリード何でもアリ】がボチオタ以来久しぶりに炸裂した作品。葉桜陽の高校にいる二大美少女の1人、秋実真凛がフラれる現場に遭遇するがそのフッた相手の彼女が陽の幼馴染でもう1人の二大美少女根本佳純だった、という修羅場モノ。当然陽と佳純には浅からぬ因縁があり、今は一見絶交状態だが…という、様々な要素が絡み合っている。真凛の想いがストレートなだけに他3名の複雑な事情が話をややこしくしており、読み手に理解力が求められるが私にはどストレートに好みの内容だった。2022/09/26
かーず
7
3点/10点 定価で買ったら後悔するレベル