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内容説明
黒木花也(かや)は20歳。ストリッパーの母と2人暮らしの彼女は、生きる喜びも感動も知らずに生きてきた。ある日、母が警察の世話になったせいで勤めていた会社をクビになった花也。むしゃくしゃしていた彼女は、道ばたに置いてあったダンボールを蹴飛ばしてしまう。だが、その中には、芝居をしている青年・夏目雅夫が1週間かけてつくった紙吹雪が入っていた。雪の積もった白い街に舞う紙吹雪に、感動を覚える花也。翌日、新しい仕事を捜す彼女に、夏目は芝居の手伝いをしないかと言ってきた。お金に釣られてついていった花也の前には、彼女が今まで会ったことのなかった暖かい人たちがいて…!? ●収録作品 抱きしめたい/カナリア/雨雪物語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ma_rina
1
抱きしめたい、ストリッパーの娘。カナリア、3歳上の義母。雨雪物語、兄に育てられた妹。2019/08/22
ジェミジェム
0
表題作はいままで読んだ吉村短編の中でいちばん好き。彼女の作品には過酷な状況に置かれる女の子がたくさん出てくるけど、およよよと涙に暮れて引きこもっちゃうような弱さはなく、共通しててやんでい精神で強く前に進んでいくのがよい。じぶんも引っ張られて建設的になっていく。男の子も魅力的だった。逆に「雨雪物語」では自分のふがいなさを責め続ける主人公に共感しながらともに涙に浸れる。2015/07/07
渡会ユウ
0
表題作の強がっているようで繊細なヒロインが好きです。失敗して背中を丸めそうになったときには、最後?)の場面で主人公が叫ぶセリフを 思い出して自分に問い質しています。2010/09/28
みきのの
0
短編集はなんかいろんな組み合わせで出てて困る。これ全部読んだことある話だったなー。2018/01/14