内容説明
年をとっても、人生は変えられること。そして年をとっても、他者のために生きられること。本書は、そんな寂聴先生の教えと実践を、我々に生き生きと伝え続けるのです。―酒井順子 家を捨てて、家族を捨てて出家した。六十代の随想を収録。 仏像のように耳を大きくして、私も残る歳月、人の苦悩に本気で耳を傾けて生きていきたいと思う。(「仏の耳」より) 本来人間は孤独だという認識を持てば、大方の困難には耐えてゆかれる気がする。孤独だからこそ、人は他者の孤独の淋しさを思いやることが出来るのだ。(「犀の角のように」より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ここぽぽ
14
世の中を広い視野で捉えて、行動的な寂聴さんのエッセイ。エネルギッシュで、気骨があり、情熱的な人。魅力がいっぱい詰まった一冊。よい言葉がほろほろ出てきて、励まされた。2023/11/22
キイロイネコ
14
瀬戸内寂聴さんの、寂聴だより1997年から1987年のエッセイをのせたもの。 タイトルから想像していた物を捨てて、、、という話ではなかった。 世の中の物事について、寂聴さんが感じたことを綴ったものでした2023/03/05
ユカ
7
ムダな時間一切なし。人のために働き続けて、書くことで疲れを癒して九十九年の人生を全うされた。実は(なんか私欲多めね)とチラッと思ったことがあったのだけど、それを今は称賛の言葉として使いたい。私欲があくまでも人のためだから。2022/07/23
Keiko
4
201頁まで読書。図書館返却期限が来たので、取り敢えず途中ですが終了。機会があれば再読したいと思います。2023/02/10
あいすくりーむ
1
気になるところだけ流し読み。タイトルに惹かれて手に取ったが、物を捨てる的な話はなかった。瀬戸内寂聴さんの生き様、考えを知れるエッセイ集。2024/03/08