侵食される民主主義 下 - 内部からの崩壊と専制国家の攻撃

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侵食される民主主義 下 - 内部からの崩壊と専制国家の攻撃

  • ISBN:9784326351848

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内容説明

いま民主主義国は、権威主義国から影響力工作や「シャープパワー」で侵略され、国内ではイデオロギー分断が生じている。この外からの攻撃と内からの自壊を包括的に捉える画期的な民主主義本がついに登場。最近の民主主義の後退を最初に指摘した「ミスターデモクラシー」ことダイアモンド教授による警告と、再生に向けた処方箋。

目次

第9章 独裁者の挑戦に対応する
 プーチンに立ち向かう
 習近平に立ち向かう
 ハイテク脅威

第10章 クレプトクラシーとの戦い
 クレプトクラシーからの回復――十段階のプログラム
 専制支配者の共犯者

第11章 自由のための外交政策
 自分のことを気にかける
 ビルマの民主派を支援する
 世界中の民主派を支援する
 民主主義国を助け、専制に圧力をかける
 民主主義のための外交
 言葉を発信する
 信念の維持

第12章 民主主義のためのインターネット安全化
 民主主義を友達から削除する
 民主主義のためにインターネットを救う
 ボット、トロール、偽情報との戦い
 外国の干渉と選挙工作への抵抗
 ヘイトスピーチと不寛容に対抗する
 政府の規制と民主的価値の調和
 デジタル市民を教育する
 ウェブ上の自由を守る

第13章 アメリカ民主主義の復活
 優先順位付投票制を求める戦い
 活力ある中道
 民主主義の弊害をなくすために
 人々に投票をさせよう
 大統領を選ぶ民主的な方法
 機能する議会とは
 選挙を守るために
 沼の水を抜く
 アメリカのデマゴーグに対抗する

第14章 結論――自由の新たな誕生
 灰の下の火
 「アメリカ・アローン」の回避
 無関心への対抗


謝辞
監訳者解説・あとがき
原注
著者・訳者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

confusion_regret_temptation

27
上巻に引き続き、ロシアや中国をはじめとした権威主義的国家による煽動を、民主主義国家側でどのように対処していくべきかといった示唆に富んだ内容。優先順位付投票制というやり方にはとても興味を惹かれたが、日本にそのまま有効かというのはまた別の話か。いずれにせよ、投票率の向上というのは国を問わず大きな課題なのだろう。学術的な書籍ながら、割合容易に読み進めることができた。良本だと思います。2023/08/10

バーニング

3
上巻が現代政治の動向と理論編だとすると、下巻は権威主義の波に対抗するための具体的な提案が続く巻だった。アメリカのメイン州における選挙制度改革の話は面白く読んだが、現実的にはゲリマンダーや有権者登録の厳格化など「悪い選挙制度」の方が優勢なので、道はまだまだ険しいなと感じてしまう。2025/02/07

takao

3
ふむ2023/06/23

とりもり

2
上巻以上に素晴らしい内容。権威主義国家や独裁国家による民主主義への挑戦、そして民主主義国家を内部から脅かすポピュリストの存在という語り尽くされたテーマ(決して重要性が低いという訳ではない)以上に、以下の2つの指摘が印象に残った。①どの2つの民主主義国の組み合わせも、互いに戦争をしたことはこれまで一度もない、②民主主義の崩壊は「徐々に、そして突然に」進む。現在の日本も、安倍政権のやりたい放題で民主主義が劣化し、憲法改正が実現すれば「突然」の崩壊がないとは言い切れない状況にある中、全国民必読の一冊。★★★★★2022/11/10

ゼロ投資大学

2
民主主義が世界で正しく機能するためには、どのような体制を構築すればいいか、明確に論じている点は参考になる。民主主義を根付かせるためには不断の努力を怠ってはならない。 2022/09/18

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