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内容説明
死ぬためではなく生きるために戦う―。新選組終焉の地、箱館・五稜郭。背水の陣で戦いに向かう男は、謎の若き剣士に遭遇する。青年は吉村貫一郎と瓜二つだった…。父から子へ、子から父へ、受け継がれる「士魂」とは!? 孤高の作家ながやす巧が、浅田文学を緻密に描く渾身作! 再登場「角屋」主人が吉村父子の最期を明かす第7章!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
血を流し、死期を待つ吉村貫一郎。頭から滴る血、畳の上の血痕、コマが変わってもその形状は変わらない。そこに、ながやす巧のこだわりを感じる。それでいて、寸分違わず一致しているわけではないのだ。それではまるでコピーしたかのような機械的な印象を抱かせてしまう。その印象を避けるため、あえて微妙に形を変えているように思える。それもまた、ながやす巧のこだわりだ。にしても、この画力には圧倒される。まさしく魂が込められているからこその画の迫力に言葉をなくすのだ。2022/09/04
eihuji
6
9/22読了。 たぶん嘉一郎編序章。以前から原作には無いエピソードを控えめに補完してきた本作だが、 今回の函館戦はかつてないボリュームでながやす巧による解釈が描かれる。 もっとやってください。 今際の貫一の瞼に映る南部盛岡の景色とその中に佇む家族との再会。 ここでしばらく手が止まる。 後半は、土方の死を経、千代ヶ岡台場戦。誠に身を捧げた武士の有様。 次巻は原作でも出色の嘉一郎の手紙が描かれることだろう。 僕ははやくも目がうるんでいる。 2022/12/27
尿酸値高杉晋作
6
いやー、良いね。 映画版、ドラマ版、そして原作と比べても。2022/08/22
イコ
3
新撰組終焉の地、函館五稜郭が舞台。息子の嘉一郎の話になるが、土方歳三と中島三郎助がカッコよかった。滅びの美学である。2024/11/24




