内容説明
竹刀稽古が人気を博す時代、頑なに居合を究めんとする道場主狩谷桑兵衛は、糊口を凌ぐため上州安中・松崎藩の介錯を務める。
すると同藩の江戸家老から、上役を斬って国許から出奔した藩士先崎弥五郎らを捕えてほしいと依頼が入った。
大上段から脳天を斬り割る秘剣・稲妻落としを打ち破るべく、嫡男の唐十郎、師範代本間弥次郎との鍛錬の日々が始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
82
介錯人・父子斬日譚「迅雷」2巻。居合いは刀を抜けば後が続かない、やはり竹刀稽古が人気なんですね道場の経営は大変。切腹の介錯と刀の試し切りで糊口を凌ぐ狩谷桑兵衛。松崎藩から出奔した藩士を捕らえる依頼。居合いと稲妻落し壮絶な戦いでした、唐十郞父の姿を見て一つ前進。2020/01/12
真理そら
51
若き日の野晒唐十郎の物語なので興味深く読んでいる。父・桑兵衛の時代にはまだ道場に無常感が漂っていないんだなあ、などと思いながら血しぶき飛び交う話を読んでいる。2020/03/07
犀門
5
No.019★★★☆☆このシリーズもワンパターンの展開になりそうだな。2020/02/04
やす
1
剣客同士の真剣勝負って胸が躍るな。居合い抜刀術の使い手が主人公の小説は初めてだけど、林崎甚助とか居合いの達人関係調べて読んでみようかな。2021/12/02