内容説明
『共同研究 転向』「戦後篇」下巻は、最も解析困難な戦後の急進主義者の転向を論じ、転向研究の地平を総括する3つの共同討議、人名・年表・文献解題などを収録し、転向研究の便覧としての機能も備え、完結する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
国家の弾圧により共産主義をやめさせられることを転向と言ってきたものからより広い意味で転向を捉えようとしている。しかしやはり反戦平和的な立場で著者たちは固まるなど偏見・時代的な制約は大いに存在する。著者がバラバラな分様々な方向性に発展する芽が見られるが、まとまった形跡は見当たらず、藤田省三のまとめも今から見れば前時代的な近代礼賛主義的観念論に留まっている。鶴見俊輔の辣腕をもってしても本書の豊かな内容を消化することは難しかったのであろう。ここからどれだけ吸収できるかが後世の役割なのかもしれない。2017/10/27
tkm66
0
旧版を中央線の古本屋で・揃いで・確か¥18.000-・・それでも良心的だった・昭和末年。2016/01/11
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