内容説明
「今年はぼけますから、よろしくお願いします」広島県呉市。87歳の正月、母は娘に突然宣言した。その言葉通り徐々に変わっていく母。「私はばかになったんじゃわ」と繰り返し「迷惑になるけん、もう死にたい」と喚く母を「誰でも年とりゃあ、おかしゅうなるわいのう」と励まし支えたのは96歳の父だった――。老老介護の現実と互いを思いやる家族の愛情、深く優しい夫婦の絆を綴る感動の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
48
親の晩年。どこの家庭でもありそうな問題ですが、改めて考えなければならないと思いました。親を介護することになる覚悟が自分にはできているだろうかと問いかけたくなります。介護と向き合わなければならない時期に来ているからかもしれません。2024/02/08
鈴木拓
21
老いというものはネガティブなことばかりではないとはいいつつ、実際は努力をしなければポジティブな考えには行きつかないのが現実だろう。しかし、それは神様が与えてくれた機会だという考え方は腑に落ちた。両親を尊敬していても、親を一人の人間として客観的に見て、今まで気づかなかった素晴らしさに気づいたときの気持ちはまた特別なものに違いない。読みながら、そして読み終えて、もっと優しい人間になりたいと強く思った。2024/12/05
バニラ風味
19
作者の、認知症になったお母さんを支えてくれる、お父さんの存在に感動。認知症になった人との付き合い方について、考えさせられました。良い意味で受け流したり、違う角度から見つめなおすことも大切だなあ、と。両親を撮影したり、記録にとったり、本にして、多くの人に読んでもらうことに、おおいな意義を感じます。2022/10/02
kitten
17
単行本は既読。文庫になってるのを見つけて迷わず購入した。何事も前向きに面白がる性格だったお母さんと、90代半ばから奥さんのために家事を覚えたお父さん。認知症のお母さんとの付き合い方まで含めて、色々なことに気づかせてくれる。文庫版あとがきでは、その後が少し書かれているが、お父さんは100歳を超えてもまだお元気らしい。すごい。時々、読み返そう。 2022/10/11
ヒヨドリスキ
15
80を越えた認知症の母を90歳越えの父が老々介護。映像作家の娘が元気な頃からの映像を飾らずそのまま見せる事で評判になった映画のノンフィクション。介護認定や施設の利用もスタッフという他人がいたので上手くいった部分も有るんだよね。親の介護の事色々考えちゃうなぁ。2人の仲の良さが本当に羨ましい。映画も見てみたいわ。2023/11/11




