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内容説明
時は7世紀、中央アジアの一隅でーー。
サソリ女との戦闘中、ゾロアスター教寺院の退魔師集団のリーダーが負傷。地下水路〈カレーズ〉にはびこる妖物退治は、奇策を思いついた少年僧・ハルとアムに託される。牛魔王との一か八かの交渉のため、動乱の城内に戻る二人に、危険は百も承知で孫悟空、同道! そこに、あの魔性系プリンセスまで現れて…。物語の快楽全部乗せ。読者の少年心を揺り起こすエキゾチック・アドベンチャー、寧戎城〈ねいじゅうじょう〉の幕は大詰め!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
50
アクションばかりで、まったく話が進まない。妖猿伝でのアクション場面は意外に面白く、諸星先生の新境地ではあるのだが、これだけ連続されると、さすがに辛い。次巻に期待します。2022/11/23
sin
48
地下水路の妖物!襲い来るサソリ女!悟空は双子と我が儘な公主を連れて戦闘の続く城内へ戻る。牛魔王の力で妖物を排除しようとする彼らと、何故か執拗に牛魔王に会いたがる公主、悟空と牛魔王の対決の行方や如何に…。2022/10/06
こら
44
カバーのサソリ女のバトルジャケットがまたカッコいい!今巻は彼女とのアクロバティックな対決から始まり、ソグド兵との大立ち回りとアクションの連続!そして最後は牛魔王がドズゥンと持っていく!これぞ活劇!って感じでワクワクが止まりません。にしても楊隗さん、結構苦労人なのね(笑)2022/08/24
ぐうぐう
25
余裕なのである。まるで焦らず、描きたいことがあるからと、ゆっくりとエピソードを綴っていく。その余裕は、ユーモアとなって滲み出ている。サソリ女との戦いにおいて、苦しむフリをして油断させようとする悟空に対し「案外セコい手を使うんだね!」と言わせたり、アシャイバンダクを背負うことになった悟空が「くそ……意外と重いな……」と思わず呟いたりと、余裕綽々なのだ。そして、それはきっと正しい。遅々として進まないのではない。寄り道ですらない。諸星大二郎の余裕を、我々は信じればいいだけなのだ。事実、面白いのだから。2022/08/31
NBかえる同盟
11
巻末、著者の言葉「これからの展開は…どうぞ気長にお待ちください」だそうで…。2022/08/27