内容説明
ひとりぼっちの子グマのワーブは、やがて成長し、だれもがおそれる森の王になる。しかしあるとき、怪物のように大きなクマがワーブのまわりにあらわれて……? 人気絵本作家・あべ弘士によるシートン動物記シリーズ、第三弾。小学校低学年から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
27
あべ浩士さんの独特の空間で語られる、シートン動物記です。 あべさんの動物作品の延長にあるような気がしました。 親子で生活していたワーブですが、猟師に家族を撃たれて、一人ぼっちとなりました。 何もかも未経験の中での孤高が、寂しくもありました。 クマとしての習性を身につけながら、最後まで孤独だったことが悲しく思えました。 それでいて、死期を悟る本能があったということに、崇高さを感じました。2022/10/21
おはなし会 芽ぶっく
18
『オオカミ王 ロボ』 https://bookmeter.com/books/15802199 から始まったシリーズも3作目。母や兄弟を無くしひとりぼっちになった灰色グマのワーブ。その一生を描いています。孤独を打ち消すようなワーブの生き方は迫力があります。そして年老いた時、何かに導かれるように行った場所。それは本能でしょうか?それとも…。2021/08/19
メープル
15
シリーズ3作目。シートン動物記を読んだ事ない娘や息子ですが、読み聞かせにも丁度よく、このシリーズは興味持って聞いてくれます。親や兄弟がいなくなって、1匹で生きるワーブの一生。家族と暮らしていたらまた少し違ったりしたのかな?2022/08/21
spatz
14
あべ弘士さんといえば、言わずと知れた、おおかみとやぎの名作がある。旭川の旭山動物園にいらしたことでも有名だが、動物園を訪れると、園内の看板がこの独特のタッチの絵で溢れていることにすぐに気づく。動物をよく知る著者のワーブWahbのものがたり。すさまじい迫力。妥協も甘えも美談もちかよることを許さぬ自然の厳しさ。#NetGalleyJP 刊行日 2021/07/16 Wahb: The Biography of a Grizzly 2021/06/30
mntmt
13
熊ってなんで冬眠するんだろう。ふと、思った。2021/11/02