内容説明
虫の音を聞きながらほの青く光る秋空を眺め、
息づまるように美しい冬の星空に出会う。
星を愛し続けた詩人から、星を愛するすべての人へ、
時を超えて読み継がれる名エッセイ。
9月~2月を収録。
巻末付録:国立天文台副台長・渡部潤一教授解説〈秋と冬の星空案内〉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むすび
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春・夏から読んだけど、どこから摘まんでも楽しめる。旧暦の頃の日本、中国や東南アジアの伝説、欧米の天文史の話と、星で繋がってさえいればいつどこにでも行く該博な健脚ぶりがとても素敵。引用もやはり気になる。11月9日「あんどろめだ」で引用されている上田敏の「よひやみ」をそのうち読んでみたい。『海潮音』収録か。1月14日「冥府のオリオン」で引用されている『オデュッセイア』は著者自身の訳(重訳?)かしら。 12月21日「星の眼」の「金目・銀目」で、ZABADAKの「星狩り」を連想した。猫の目……?2025/05/10