内容説明
山で口にするものはどれもこれも美味しく、忘れられない。自分で背負っていく以外、山では食料にありつけないので、ありがたさは倍増する。遠くの峰を見つめながら口にしたミカンやアメ玉のひと欠片が体中に沁み込み、再び力が湧いてくる。山登りの食事はまさに至福の時間といえる――。さりげなく出てくる「山のごはん」に食欲が湧き上がる! 著名なイラストレーターであり、半世紀にわたる登山歴を持つ著者の、山の食べ物に焦点を当てたイラスト&エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
29
私はトレッキングを趣味としています。若くはないので、年相応に楽しんでいます。ピークハントや高さを競うなんてことは全く興味を持たなくなりました。マイペースで思うままに歩くのがとても楽しいです。この本の著者も決して高望みはせず、自身が楽しいと思う山歩きを謳歌しています。とても共感しました。山歩きの時に口にするものは何から何まで旨い!。これにも共感。さて、次の週末はどこの山に行こうかな。2023/02/25
Nao Funasoko
29
近郊低山中心の山歩き派としては、こんなクソ暑いときになんか山へなんて行きたくなくなる。 実際、つい先日も本書でも取り上げられている川苔山へ向かったはいいが、手前の百尋ノ滝でUターンしてきてしまったし。(笑) そんなときはこんな本で心鎮める。ガチな登山をする気はないが、自然の中に身を置きたい気分は常にある。秋山のシーズンが待ち遠しい。2022/08/17
いちろく
27
著者名に惹かれて手にした一冊。イラストレーターとしての著者しか知らなかったので、ここまで山好きの方だったと知り驚く。発行は今年だけれど、主に90年代に発表された登山に関するエッセイをまとめた内容。当時、スマホはもちろん無く、携帯電話も第2世代の時期であり山間部は通じない地域も少なくないからか、デジタル機器の描写が一切ないのも新鮮。登山と、お酒と、食べ物がメインの話であり自然と対話しているよう。時代を感じる。2022/11/12
時代
16
沢野ひとし、山とごはんと思い出たち。何故か「40代になると若い頃とは違った山のを楽しむ」みたいな記載が多々あり、え?もっとジイさんなのに?と不思議に思っていたら、30年前に書かれたモノを集めた本でした。要所要所の挿絵がたまらなく魅力的で印象的。酒とタバコには目がないダメっぷりもご愛敬で。嗚呼、山はいいなぁ〇2022/07/29
ひでお
11
沢野さんの山のエッセイ。個人的には山に行くときは調理はしないのです(荷物を減らすため)が、暖かい食事はいいものです。そして山ではたとえコンビニおにぎりでもおいしく感じられます。そんな山旅を読むと、またどこかに出かけたくなりますね。2023/11/14
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