創元推理文庫<br> もろこし桃花幻

個数:1
紙書籍版価格
¥814
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
もろこし桃花幻

  • 著者名:秋梨惟喬
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 東京創元社(2012/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488413149
  • NDC分類:913.6

ファイル: /

内容説明

時は元末。世情不安の折から陶華は科挙受験を断念し、蜀への帰路を辿っていた。従者とはぐれ路銀乏しく道のり遠く、途方に暮れる陶華に声をかけたのは、愛くるしささえ感じさせる不思議な女道士。続いて二人の行者、こましゃくれた少女、後ろ暗そうな商人、人の好さそうな侠客、と道連れが増えていく。やがて桃源郷かと見まがうばかりの農村に行き着き、宿を求める。ところが旅の疲れを癒す間もなく一行の世話係が殺され、村人が多数遺体となって見つかるという事態に発展。陶華らの中に下手人がいるはずだと、詮議が始まって……。『銀侠伝』『紅游録』に続くシリーズ第3弾、初の長編で登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Norico

31
戦乱の中で賊から逃れているうちに桃源郷のような村に辿り着いた陶華たちが、その村で起きる殺人に巻き込まれていきます。最初に川からバラバラ死体が流れてきたのは、なるほどなんですねー。陶華たち、仙人らしきお爺さん、攻められてる城の軍師たちと攻めてる賊軍のリーダーたちと、視点が変わるので、読みにくいなぁなんて思ってしまってました…最後まで読んで納得。中国の歴史ももっと分かった上で、前2作の記憶がもっとしっかりあれば、更にニヤニヤできそう。2016/01/12

アイゼナハ@灯れ松明の火

31
銀牌侠シリーズ第3弾はまさかの長編!桃源郷のような隠れ里で起きた連続(大)殺人事件の謎に銀牌女侠が挑みます。真相も長編なだけにスケールがでかい(ホントか!?)顔軍師とじいのゲスト出演も嬉しかったのですが、水滸伝“っぽい”好漢の登場にニヤニヤしながら読んでました。てっきり行者と鼓上蚤だと思っていたのに…と思ったら巻末で思い切りネタバレありなのねん。この二人、あまり接点がないような気もするんだけど…堅いことは言いっこなしということで、今後の他のメンバーの客演にも期待!!2012/04/03

hnzwd

15
銀牌俠シリーズ初の長編。桃源郷のような閉鎖空間を舞台に、今までのシリーズ以上にミステリ色が濃いものになっています。ミステリに寄ったためか銀牌俠の活躍は若干控えめですが…トリックもなかなか良いし、満足でした。2012/06/20

みお

14
シリーズ三作め。初の長編。おもしろかった!中華ファンタジー?武侠小説?のクローズドサークルものという、なかなか稀有なそしてそそる設定。もろこし世界観ならではのミステリ・展開がおもしろかったです。真相が語られた瞬間、驚きに興奮しました。2012/06/14

AKI

12
銀牌俠ワールド、好きです!作者いわく「あの人」に似ているだけかもしれない人達が登場すると、まるで昔からの知人に再会出来たみたいにワクワクしちゃう。あとがきでは、まだまだ続くみたいに書いてあったのに、全3巻で止まっている…いつか続編出ないかなぁ。とりあえず全話の真相が分かった所でまた1巻から読み直そうかな。こうして銀牌俠の世界は繰り返し繋がっていくのね。2018/10/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4663470
  • ご注意事項

最近チェックした商品