内容説明
戦後の広島を舞台に、お好み焼の店を営む三代の女性たちの生き方を通して市井の人々の戦後史をたどる『ヒロシマ』三部作の完結編! 1977年、和子は祖母のマサとともにお好み焼「いちはし」を切り盛りしながら、娘・志乃の成長を見守っていた。思春期を迎え、親友との出会い、淡い恋も経験した志乃は、やがて自分が進むべき道を模索し始める…。復興と平和がもたらされた広島の姿を描いた第三部。第52回日本児童文学者協会賞受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カープ坊や
15
ヒロシマ3部作PART3 お好み焼き屋をついだ被爆2世の和子。 私の1学年上で学区は私の隣町 西区己斐町。 時代背景も地名も懐かしすぎる! 被爆の復興すすむ広島でお好み焼き屋を営む母娘3代の物語。 このシリーズは単行本、文庫本ともども今後とも何度も再読するであろう私の愛読書です。 2015/06/18
ごいんきょ
3
最終巻です。母娘三代の秘密がせつないです。 3巻を通じて流れるテーマのひとつがお好み焼き。広島の郷土料理でもなければ家庭料理でもない。だけど広島人のソウルフード。無性に食べたくなるし、何度食べても飽きないし。そう高校時代我が家の隣家はお好み焼き屋でした。街の日常の食べ物だったんです。 広島人以外のかたも是非食べてみてください。2016/06/16
mareureu
2
靖子、和子、志乃と「お好み焼いちはし」を切り盛りする三代の女性の物語が、それぞれの視点から三冊でえがかれるヒロシマシリーズ。家族との絆を重視する一方、家業ではおいしいお好み焼きを提供することに情熱を注ぎ、思い込んだら即行動という特徴は、三人共通。というわけで本シリーズは、被爆地ヒロシマを知るための本という性格に留まらず、他県人が広島人を知るための入門書としてもおすすめです。1986年チェルノブイリ原子力発電所の事故の夜、市橋家に起こるできごとーーというラスト近くの場面が、泣けます。2017/04/05
Carol
2
3部作の3巻。3巻まで一気に読めてしまいました。読みやすい文体でしたが、考えさせられることが多々ありました。一度観光で行ったときに食べたお好み焼きは「関東とは違うんだー」くらいしか思わなかったけれど、次に行く時には今日の形になるまでのことを想像しながら食べたいなと思いました。
ファンキートム
2
安保法案等で騒いでる時に、この作品はいろんな意味で刺激的です。2015/07/23
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