内容説明
不動産屋の男は言った。「事故物件は人気あるから、すぐ埋まるんです」
怪談社の糸柳寿昭と上間月貴が全国各地で怪異を取材、作家の福澤徹三がそれを書き起こす。
心霊スポットや事故物件など、さまざまな「場所」にまつわる怪異はときに不可解な連鎖を遂げ、予想外の恐怖と戦慄にたどり着く。
ページをめくるにつれて読者の日常をも侵食する最恐の怪談「実話」集。
〈文庫書下ろし〉
あまりの怖さに眠れない読者を続出させた『忌み地』『忌み地 弐』に続くシリーズ第3弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中玉ケビン砂糖
65
【夜長の秋も、やっぱり怪談】シリーズ未読だったが、たまたま新着図書の中にあったのでチョイス。挿入される写真は何の変哲もないものだが、実際にそこで何かあったと思うとちょいヤな気分に。「ヤバいアパートのOさん」とか「水着の女」とかがそうだが、人から蒐集した話の中には読者好みのする凶悪でおどろおどろしいネタに交じって「なんかよくわからない変な話」というのがあるもので、そちらのほうが奇妙に頭に残る。2022/11/20
眠る山猫屋
56
怪談探し、事故物件巡り。たしかにいきなり知らない人に「怖い話を知りませんか」とか「お住まいの近くで事故物件はありませんか」と聞かれて即答するのは難しいし、嫌だろうな。過酷な営業スタイルを想像してしまう。それでも事故物件を容易に検索出来てしまう現代。けれど点と点が繋がってしまう事に気づくのは案外難しいのかも。深掘りしていけば『残穢』みたいな案件にぶつかるのかも知れないが、引き返す決断は大切。2023/02/19
ヒデキ
54
シリーズ初読みです。 実話怪談の収集ってこんな感じなのかな? と感じさせて頂けました 同じ場所で起きた怪談が、時間が経過したり、何人かの人の口を通じることで別の話になっていくかもしれないという姿を見れた気がします 前の巻、読んでみたいです2022/08/11
なっち
41
夏なのでね、新刊で出たらやっぱり買っちゃいます、忌み地第三弾。怖い話を集めるために足を使うのは大変そうだな~ 『稲川淳二の怪談ナイト』か『大黒摩季のライブ』かどっちかに行きたいんだよね~と言ったら、家の人に「…全然違うやん」とツッコまれたけど自分の関心度は同じくらいなのでこのような二択もあるのです。2022/07/22
あたびー
37
糸柳(しやな)さんって、そういえばどんなお顔なの?と思ってググッたら、あらイケメン。随分頑張って「なんか怖い話ないか」と飛び込み営業のように聞き回っておられたが、人によっては「なんでこんなイケメンが…」と警戒してしまうこともあるのだろうな。結構埼玉の話もあった(私が時々行く辺とか)ので、今度からそういう目で見ないといかんかな、と思った。2023/09/09