内容説明
サンゴロウがマリン号でさまざまな島を訪れ、事件や人物にであう、黒ねこサンゴロウ番外編。「幽霊船」「王様の島」など3編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
51
図書館本:黒ねこサンゴロウ、通算9巻目。にして、初の短編集。サンゴロウとマリン号が航海中に出合った、緑の小鳥と幽霊船と、謎の猫にまつわる3篇の物語。嵐の夜、大海原の真ん中で助けた珍しい小鳥の故郷を探して、東奔西し、船の修理のために立ち寄った島では、偶然耳にした、幽霊船騒動の謎を解き、辺鄙な無人島では、不思議な年老いた猫と出会う。どの話を取っても、サンゴロウの漢らしい魅力が光っていた。自身の謎解きは進まなかったけれども、今、この生き様を魅せているサンゴロウがいるのなら、過去探しはもう良いかな?とも思える。2013/12/12
小夜風
32
【図書館】今回のサンゴロウは番外編で短編集でした。どれもサンゴロウらしいお話で、短編も良いなぁって思いました。相手に同情するでもなく情けをかける訳でもなく……でもサンゴロウの優しさがにじみ出るようなお話でした。ホント、サンゴロウは格好良いなぁ♪2015/10/14
yohiiiidayo
18
黒ねこサンゴロウシリーズ9作目読了。短編集。どれも面白いですが、「王様の島」が個人的に印象的。サンゴロウのセリフ、「けっしてたいくつなんかしていなかった。だいじなのは、つまり、それだ。」がとても好き。2016/12/23
かおりんご
17
児童書。今回はちょっと異色。サンゴロウの短編集。どれもメッセージ性があり、児童書だからと侮れない。三話収録。サンゴロウと一緒に船旅に出ている気分を味わえます。一人読みビギナーさん向け。2019/10/22
クサナギ
12
最終巻の前に短編集をはさんでくるとは……ニクいねえ……(^o^ゞ時系列がよくわからないのもあってか、サンゴロウと一緒にあてのない旅をしているように波に揺られました。なんだか『ポーの一族』のような読後感。2016/11/07