内容説明
自分の過去をとりもどすため、また命の恩人の孫娘を救うため、サンゴロウは三たび越えてはいけない北の海のブロックへと向かう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つくよみ
57
図書館本:黒ねこサンゴロウシリーズ最終巻。すっかりこの世界での生活が板につき、うみねこ島に自分の港を確保したサンゴロウだが、失われた記憶と、断片的な記憶の狭間に悩まされる日々。自分は何者で、何処から来て、何処へ向かおうとしているのか・・・ついに、自分自身との対決と言う形で、その答えを出す時が来た。どのような過去を持とうとも、俺は俺で、今を自分の信じるように生きるだけ。全ての過去が明白になった訳ではないが、ある意味サンゴロウらしい結末。シリーズを通して、サンゴロウの人間的(猫的?)魅力に溢れた作品だった♪2013/12/13
小夜風
34
【図書館】サンゴロウの生き方は本当に格好いいのだけど、危うくて霧のように霧散してしまうのかとハラハラしました。児童書で、しかも中学年の子でも読めるくらいの物語なのに、なんて深いんだろう。とっても楽しかったし、親子で大好きになりました。最初に借りてきてくれた娘に感謝です♪2015/10/23
mntmt
19
終わってしまった…。寂しいです。でも、全10巻、本当に楽しみました。感謝です。また、1巻から読もうと思う。もうすっかりサンゴロウのファンです。2015/07/23
yohiiiidayo
18
最終巻読了。ナギヒコ、クルミ、そして影。サンゴロウがこれまで結んできた縁が見事に結実した物語でした。さっぱりとした読了感。2016/12/25
かおりんご
16
児童書。ついに、黒ねこサンゴロウシリーズ完結。サンゴロウが自分の過去、弱さ、疾しさと対峙します。またいつか、サンゴロウに会いたい。一人読みビギナーさん向け。2019/10/22