内容説明
今日本で最も優しい音楽を奏でる男の人間賛歌――。
誰よりも“普通”だった青年は、誰よりも傷つき悲しみ、そして支えられてきた。
そのすべてがアンサンブルとなり、自分を見つけていく。
「さまざまな人にとっての“sumika(住処)”のような場所になって欲しい」
バンド名の由来にもあるように、sumikaの音楽はとにかく優しく、人への愛にあふれている。
その中心にいる、すべての楽曲の作詞を手掛けるフロントマン・片岡健太。
彼の紡ぐ言葉は、人々に寄り添い、そっと背中を押してくれる。その源はどこから来ているのだろうか。
挫折の連続だった中学時代、愛する人の裏切り、度重なるメンバーの脱退、声を失った原因不明の病etc.
「人との関わりで多くの絶望を味わいました。でもそれ以上に、人との関わりに救われてきた僕は、ようやく“自分”を見つけることができました」と彼は語る。
本書は、そんな片岡健太と、彼と関わる人々との記録を綴った人間賛歌エッセイ。
オール本人書き下ろしに加えて、故郷の川崎市や思い出の地を巡った撮り下ろし写真も多数収録する。
「特別な才能があるわけじゃない」「1人では何もできない」「昔も今も常にあがいている」、
凡者・片岡健太のすべてをさらけ出した一冊。
“自分は何者でもない”と悩む人へ――。
明日からの景色が、ちょっぴり明るく見えるはず。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイアナ
11
私がどうしてsumikaが好きなのか、何で片岡君が好きなのかが何となくわかった気がする。いつも思う、「なんかいいな」「ちょっと辛いな」とか、何気ない瞬間を上手に切り取って、色をつけて、言葉で飾って。それをとっても上手にしてくれるからどの歌詞からも絵が浮かんでくる。エッセイを書いてくれてありがとう、sumikaがいてくれて良かった。2022/06/27
ツバサ
10
歌詞を書いているからか文章が上手くて、その当時の感情を文字に落とし込むのに長けているなと。少年、青年、成長過程にある葛藤や苦悩は読めて良かったなと。辛い目にあっても、良い方向へ行けたのは片岡さんの人柄の良さと実力、周りの支えがあったからこそなのかなと。ブログにて→ https://wing31.hatenadiary.jp/entry/2022/06/26/1200002022/06/24
ペコー
7
読了。一番好きなバンドsumikaのボーカル片岡健太さんの書いたエッセイ。何度も涙を流してしまうような感情を揺さぶられる文章だった。sumikaの各メンバーとのエピソードがよかった。読んで、よりsumikaが好きになった。2024/05/04
さつき
6
中断するタイミングがない程に惹き込まれ、一度に読み切ってしまいました。 始めは「色んな人がいるのだから、こんな人もいるだろうな」という気持ちになりほっこりした気持ちで読み進めていましたが 後半になるにつれて、それまでの経験を踏まえた片岡さんだからこその、片岡さんなりの考え方が生まれていくのを感じました。 率直な文章から強い思いが伝わってきて、共感などないまぜになった感情で泣きながら読み終えました。 あなたに出会えてよかったと、ライブに誘ってくれた大切な人には感謝するばかりです。今度のツアーも楽しみです。2022/06/29
きいろ
5
sumikaのボーカルギター片岡健太さんの半生を追った本人書き下ろしのエッセイ。この1冊を通してsumikaのことをすごく詳しくなったし、もっとsumikaが好きになりました。特に各メンバーとの出会いについて書かれた章と、「親友の定義」が好きです。2022/06/26
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