内容説明
2022年で第13弾となる新書『知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズ。このシリーズと連動する形のテーマ別・ベストシリーズ刊行開始!
その第1弾のテーマは「中国」。厄介な隣人ともいわれる中国は、日本にとってはもちろん、世界にとっても無視することのできない大国となった。この厄介な隣人とうまく付き合うためには、相手をしっかり知る必要がある。大明王朝の復活を望むかのような中国の最近の動きやその歴史的背景などを「池上解説」でわかりやすく伝える。ロシアのウクライナ侵攻で中国の動きにも世界の注目が集まる中、激化する米中対立、そして、緊迫化する台湾問題、ウイグル地区の人権問題など、時事的問題も取り上げていく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レモン
27
今までの知ら恥シリーズからの抜粋のせいもあるが、テーマが飛び飛びで構成がイマイチ。とりあえず抜き出して突貫で作業したような状態なので、せめてもう少しまとめてほしい。池上さんのわかりやすい説明を台無しにしている。ベストと謳うからにはちゃんと仕事すべき。シリーズ通読者には目新しい情報はないが、最近の中国について手っ取り早くざっくり勉強したい人には良いかも。2025/07/19
mintia
11
中国については知りたくないことが多く、つい無視してしまいたくなるが、逆に注視して何をしているかチェックしなければならない。また、中国共産党と中国人は分けて考える必要がある。2023/04/13
tetsubun1000mg
10
池上彰さんの顔を思い出しながら読んでいった。 近い国であり知っていたつもりだったが、目からうろこのことばかりでした。 中国の歴史、経済、特に政治については分かってないことが多かった。 アメリカがなぜ中国を敵対視しているのか、2018年のペレス副大統領の演説から始まっていたらしい。 香港に続いて台湾を収めようとして戦略を練って準備しているとの説には説得力がある。 やっぱり池上さんの本はTV番組と同じように読みやすい。2022/10/22
ランラン
9
中国はなぜ挑発的行動に及ぶようになったのか?毛沢東はなぜ人気があったのか?共産党の正当性を強調するために反日が利用されている。民主主義はみんなの心の中にあるということが突き刺さった。2022/12/17
大統領
4
決断が早いところが独裁政治のいいところ。二酸化炭素を減らすために電気自動車の普及を鶴の一声で推し進める姿勢は日本も見習いたいと思った。ライバルを蹴落として実力でトップに立った習近平に対して世襲制で労せず権力者に立った日本の政治家たちが互角に立ち回る未来が見えない。欠点はたくさんあるが、独裁政治の良いところが分かる一冊だった。「民主主義は最悪の政治形態といわれてきた。他に試みられたあらゆる形態を除けば」チャーチルの名言が印象に残った。2023/07/23