内容説明
2022年で第13弾となった新書『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズ。この新書のテーマ別ベストシリーズの刊行を開始。第2弾のテーマは「アメリカ」。
第2次世界大戦後、覇権国家として君臨してきたアメリカも変容しつつある。しかし、世界の今を把握するには、やはりアメリカを知ることが重要だ。中国との対立の激化、ウクライナ危機後のロシアとの新たな東西冷戦、中東におけるアメリカの影響力の低下など、様々な問題をとりあげていく。また2022年11月にはアメリカ中間選挙が行われる。選挙を受けてトランプの再登場はあるのか? アメリカの民主主義の原則を確認しつつ、アメリカの現状とその背景となる歴史、そもそもの成り立ちなどを「池上解説」でわかりやすく伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちぃ
14
アメリカ行く前に読んどこーと思い。時事をサラッと復習して理解するのにちょうど良い。アメリカの政治や、政治家のバックグラウンド、支持基盤、またそうなった理由など読みやすくわかりやすくまとまっていて助かりました。今度の大統領選はどうなるのかなぁ…2024/03/20
mintia
7
トランプが大統領になったことで、アメリカに対する幻想が無くなった。日本も問題が山積しているが、アメリカはそれ以上だと思った。アメリカの建国の歴史など勉強になった。2023/03/16
ちい
3
宗派の違いから渡来してきた人々によって国が成り立ち、彼らプロテスタントの考え方が、つまり資本主義を生み出したということに、なるほどと思った。目から鱗だった。 民主党と共和党の違いも学べた。 大統領が変わるごとに、民主党から共和党に、共和党から民主党に、と主力の政党が変わる点は、日本の政治より健全かつ、希望があるような気がする。2023/05/16
アーク
3
アメリカという超大国は合衆国というだけあって一つの国家であってそうではないのがよく分かる。特にここ10年のアメリカの分断は非常に深刻な状態だな。分断がトランプを生み、バイデン大統領でさえも再選できるかは不透明な状態になってきている。この大国が再び一丸となる日は来るのか、引き続き注視しておくためにも読んでおいてよかった一冊。2023/03/12
チバ
3
池上さんは本当に先生みたいだ。池上さんの本何冊も読んでいるのにサラサラ忘れてしまっている事を何度も根気よく教えてくれる。仕事で同じ事を何度も聞くと必ず嫌そうな顔をされるが先生と言われる人は何度も聞かれるとかえって嬉しそうにしてくれるのが本当に有難い。クリントン~ブッシュ~オバマ~トランプのそれぞれの功罪を思い出し州が基本の国だけど大統領の力って本当に偉大だなぁと思った。オバマさんが広島を訪れた時のくだりが良かった。「生きているとこんな体験も出来るのだ」すごく池上さんの思いが伝わってきた。2023/03/11