竹書房怪談文庫<br> 奥羽怪談 鬼多國ノ怪

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竹書房怪談文庫
奥羽怪談 鬼多國ノ怪

  • ISBN:9784801931152

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内容説明

戦慄の東北怪談実話、再臨!

【青森】迎え火に誘われた霊
【岩手】遠野の馬頭観音の呪い
【秋田】本物のなまはげが現れ…
【山形】鬼を迎える奇怪な家
【宮城】海から現れる河童
【福島】蓮池の底にある異界

東北6県に所縁のある怪談作家が集った実話怪談集第2弾。

・港町にあった古本屋は地震の時に流され…「絆」(宮城県)
・名物アイスの露店販売員が見た奇妙な車「時をかけるアイス」(秋田県)
・赤面山のハイキング中に起きた怪異「山の音楽会」(福島県)
津軽錦絵の絵師が描いて欲しいと依頼されたのは…「神鎮」(青森県)
・マタギが山の中で踏み入ってしまったとある場所「隠し沢」(岩手県)
・鬼を歓待する風習がある家でのその後「鬼の宿」(山形県)
――など、人知を超えたモノたちが跋扈する土地の怪異の数々を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

72
実話怪談集。東北を舞台のご当地怪談シリーズ最新作。今回も玉石混交なんだけど、上手い事その土地と怪異が絡み合った良い作品も多い。まあ舞台だけを東北に採った普遍的な怪談も多いんだけど。特に青森、岩手に土地と絡み合った怪談が多いような印象を受ける。青森はどちらかというと土地というより一族の因縁かな。「古釘」や「神鎮」はその最たるものだし。あと心に残るのはあの震災を違った一面から眺める鎮魂の賦「絆」。モノがモノだけに滑稽感もあるが、それ以上に喪失感が残る。何度か行った遠野舞台の作品もあるし、また訪ねたいなあ。2022/06/11

ネムコ

28
格調高い実話怪談。作者が粒選りで、お話を通じて人の想いと営みが透けてみえて、しっとりと楽しい。【日本の夏は、やっぱり怪談 参加中】2022/07/17

奈良 楓

17
作家によって面白い/面白くないの落差が激しいです。黒木あるじさんの語る東北の怪談は安定の面白さでした。菊池菊千代さんの話が面白かったので、今後追いたいと思います。2022/05/28

澤水月

11
「隠し沢」の概念を浅学にして未知だったので、マタギの習慣や考え方と共に興味深く読んだ。黒木あるじに小田イ輔ら山形勢、面白いなああああああ。げばげば。また単著も読みたいな2022/06/07

海星梨

9
KU。この五月末の新作。前のよりは面白かった。東北弁が風情ある。あえていえば、それぞれの県の章の最後に、昔の文献からとったのがあるけど、これ、章の最初のがよくない? 昔こういうことがあって……そして今も……って感じる構成になるじゃん。なんで最後に持ってきてるんだろ? 実録怪談じゃないから面白さの度合いが常マイナスなんだから、構成として活かすしかないじゃん???2022/06/02

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