内容説明
時期はずれの転校生・来栖瑠璃菜は、無口で冷淡な態度からクラスにうまく馴染めないでいた。
一方、他人の心の声が聞こえる体質で、トラブル無縁生活のためにそつなく立ち回れてしまう鏑木律。
来栖さんはそんな一見世渡り上手な彼に憧れの眼差しを向け、『鏑木くんと仲良くなりたい』という願いを持つように！
美少女だけど無愛想、近寄りがたい来栖さん。周囲からは鏑木くんに鋭い眼光を向けているように見えるも、
（鏑木くん、寝顔かわいすぎ……!? ずっと見ていたい）
真意は裏腹、心の中ではよくデレていて。
そしてその健気な想いは――もちろん鏑木くんには丸聞こえなのである！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
35
他人の心の声が聞こえる主人公・鏑木くんと、全く喋らない転校生・来栖さんのボーイ・ミーツ・ガール物語。「優等生」の鏑木くんに憧れて、来栖さんが彼みたいになりたいと頑張るけど、どこかズレているところが微笑ましく、でもそれは彼女の生来の真っ直ぐさの現れというのが心に刺さりました。鏑木くんが心の声が聞こえる理由はともあれ、来栖さんがなぜ全く『喋らない』のか。その理由が何なのかが気になるところ。続きがとても気になります。2022/06/08
よっち
32
無口で不器用ゆえにうまく馴染めないでいた時期はずれの転校生・来栖瑠璃菜。彼女が他人の心の声が聞こえる体質で、トラブル無縁生活のためにそつなく立ち回る鏑木律と出会う青春ラブコメ。一見世渡り上手な彼に憧れの眼差しを向けて、律のようになりたいと願う来栖。周囲からは美少女だけれど無愛想、近寄りがたい彼女も、思いがバレバレの律の前では小動物系の可愛らしさで、彼が人気者であるがゆえの遠慮やすれ違いもありましたけど、これまで積み重ねて育んできた絆を自覚してゆく、でもまだまだこれからの二人をまた読んでみたいと思いました。2022/06/02
わたー
24
★★★☆☆心の声が聞こえる少年と、コミュニケーション下手なことでタブレットで筆談をする少女とのラブコメ。設定は好きだったのだが、Not For Meかなと。心の中では雄弁な少女の健気なところや、頑張っているのにから回ってしまうところを楽しむ作品なのだと思うが、それにしたってヒロインの思考が異次元に発散していくのが気になって、純粋に楽しむことが難しかったかなと。寧ろ腹黒な雛森さんをメインに据えた方が良かったなとまで。2022/06/15
しぇん
23
ヒロインが可愛い。主人公がスペック高すぎの良い男で序盤は楽しかったですが、中盤からやや中弛み感が。展開は進んでいるんですが、ややまったりすぎに感じました。サブキャラ達も魅力的にはなりそうなんですが、今一関係が薄いまま終わってるのが残念でした2022/06/19
まっさん
22
★★★☆ 作者買いした作品でしたが読後の満足度はとても高かったです。 とある事情から他人とのコミュニケーションにおいてタブレットを用いた筆談でしか話せない少女と、他者の心の内が視える特異体質のせいでそつなく日常を過ごしている少年が織り成すラブコメ物という仕上がりの今作。 超が付くほど真面目なヒロインがツッコみどころ満載な言動を見せる事でコメディ作品としても楽しめますし、ヒロインを含む周りの女性キャラクターも気になるキャラクターが多いこともあって続きが気になる作品です。 というか今作でも安定の負けヒロイ→2022/07/16
