内容説明
かつて自分を追放したアルトラとの因縁に決着をつけ、狼人(ウェアウルフ)族を治める王となった【技巧貸与(スキル・レンダー)】マージ。そんな彼の下へ、騎士団の手に落ちた同胞・鉱人(ドワーフ)族の少女の幽閉先が判明したとの報が届く。マージは敵地から首尾よく少女を救出するも、騎士団の真の狙いがドワーフのみが存在を知る“超S級ダンジョン”に眠る富であると発覚。これを阻止するために先んじてダンジョンの攻略に挑むが、最奥で待ち受けていたのは錬金術師アンジェリーナの父親で!?
一方でマージは気づいていなかった――騎士団長の奸計により手持ちから最強のスキルが盗まれていることに。全てを奪われ続けた冒険者の逆襲譚、第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
7
狼人族の王となり街の発展に励む中、ドワーフたちがひた隠すダンジョンに挑む今巻。―――不正な借りは許さない、バレたのならば取り立てるのみ。 洞窟型迷宮、封印された竜、更には巨大ロボ。作者様の趣味がこれでもかと詰め込まれた中に、マージの貸付による活躍が光る巻であり、ドタバタさを増しながらも爽快感も増している巻である。新たな仲間も手に入れ、更にはスキルも奪い取り。どんどんと力をつけていくマージは今度は何処へ行くのか。そして、始まる新しい年には一体、どんな問題が待っているのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2022/05/28