日本経済新聞出版<br> 最後の防衛線 危機と日本銀行

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日本経済新聞出版
最後の防衛線 危機と日本銀行

  • 著者名:中曽宏【著】
  • 価格 ¥4,620(本体¥4,200)
  • 日経BP(2022/05発売)
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  • ISBN:9784296113071

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内容説明

金融危機を食い止める「最後の防衛線」を担ったのは、もとより中央銀行だけではない。民間金融機関や金融監督当局、預金保険機構、そして資本不足に対応する公的資本注入の財源を握る財政当局だ。強固な防衛線を築くためには関係者が一致協力して事に当たらなければならない。防衛線に綻びが生じると危機は瞬く間に拡大してしまう。
 本書は、1990年代の日本の金融危機と、2008年のリーマンブラザーズの破綻を挟む国際金融危機という2つの大きな金融危機に、現場部署で対応することとなった中曽前日銀副総裁の闘いの記録。この二つの危機について陣頭指揮した人物は中曽氏以外いない。本書は、平成経済を語る上での必読書となろう。
 本書は四部構成となっている。第I部では、1990年代の日本の金融危機を扱っている。当初は想定を上回る事態が重なる中で対応が後手に回った状況を振り返る。
 第II部は、国際金融危機を取り上げた。発生メカニズムについて考えたうえで、中央銀行の対応を、リーマン破綻までの一年間、破綻直後の緊急ドル流動性供給の仕組みの構築、そして金融政策面からの対応という3つの段階に分けて記述する。
 第III部では、国際金融危機後の日銀と金融政策を扱う。白川総裁の下で開始された各種の臨時異例の金融政策が、黒田総裁のもとでどのような変化を遂げていったかについて振り返る。また、副総裁時代の仕事の大きな割合を占めることとなった組織運営面での対応についても触れる。
 第IV部では、金融危機から学ぶ教訓と今後の課題について整理する。

目次

プロローグ
 第I部 1990年代の日本の金融危機
第1章 金融危機前夜
第2章 初期の危機対応
第3章 1997年秋の金融危機――ー暗黒の11月
第4章 体系的な破綻処理の仕組みの構築
第5章 中央銀行の「最後の貸し手」機能
第6章 なぜ危機終息に長い時間を要したのか
第7章 日本の金融危機が残したもの
 第II部 国際金融危機
第8章 金融危機間の金融政策
第9章 リーマンショックまでの一年
第10章 リーマンショック
第11章 政府による公的資金注入と中央銀行による追加的な政策対応
第12章 欧州債務危機
第13章 BIS市場委員会
 第III部 国際金融危機後の日銀と金融政策
第14章 白川総裁の下での日銀の対応
第15章 黒田日銀の船出
第16章 金融政策の変遷
 第IV部 金融危機から学ぶ教訓と今後の課題
第17章 コロナ経済危機
第18章 金融危機が残した教訓
第19章 残された課題
第20章 金融政策の今後

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

78
元日本銀行副総裁によるご自分の経験をもとにして金融政策にどのようにかかわっていくべきかを説いている気がしました。確かに新聞や経済週刊誌ではあまり掲載されないところなどが詳しく書かれている気がします。とくに第Ⅲ部の「黒田日銀の船出」のところは日銀の在り方を詳しく書かれているような気がしました。理論がかなり記載されているところもあり私には非常に参考になりました。2022/08/07

まーくん

74
前日銀副総裁が、資産バブルで絶頂期を迎えた日本経済が、バブル崩壊を境に辿った苦難の時代を語る。著者が金融政策の最前線で過ごした30年間には90年代の金融危機と米国に端を発した08年のリーマン・ショックと二度の金融危機に遭遇している。拓銀、長銀、山一と大きな銀行や証券会社が次々と倒産していき、失われた10年という状況に。その後も日本経済は浮揚せず、失われた30年という声も出ている。この間、金融政策の現場での「最後の防衛線」として中央銀行の使命を果たすために苦闘した日々を具体的、詳細に綴る。⇒2023/10/31

ゲオルギオ・ハーン

27
東京大学大学院での講義内容をベースに書かれた内容のため容赦なく専門用語はあるし、金融政策以外の話はちょっとした思い出話くらいのため予備知識が必要な一冊である(一般向けではなく専門書に分類されると思う)。個人的に一番興味深かったのは黒田総裁時代の大規模金融緩和政策のところだと思う。著者は2018年で退官しているので現場の視点もあるのは前半の5年間までだが、技術的にどんなことをしていて、二次的に出てきた問題やそれらへの対処はなにかを細かく書いているのでこの期間を調べる時の重要な資料になると思った。2025/07/20

koji

17
2018年副総裁として退任するまでの39年間、その大半を金融危機、経済危機を食い止める「最後の防衛線」として死力を尽くした「日銀マン」の魂の記録。何が凄いか。私なりに5点に纏めます。①736頁、全く中弛みがないこと(読む手が止まらない)、②ごまかしのない実直、率直な態度(知的誠実とはこういうことか)、③目配りがきいていること(出口戦略まで踏み込み正に中央銀行の政策の教科書)、④臨場感溢れる数々のエピソードが絶妙なアクセントになっていること、そして⑤職業人としての矜恃(かくありたい)。読後興奮が収まりません2023/09/23

Hiroo Shimoda

14
読み応えある。特に前半のバブル崩壊後の金融危機に現場として如何に対処したか、その手段は「今思えば甘かった」「批判あったが正しかった」といったニュートラルな振り返りがまた良い。2022/09/22

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