内容説明
隷王カイエン率いる戰の民は、覇者エルジャムカが統べる牙の民との最終決戦へ。神々に見いだされた英雄たちの物語、ついに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dorimusi
11
3巻でしっかり物語をたたみ切った感がある。とても面白かった。3巻に留めたからか戦記物の群像劇として並行して進むシーンと人が増え過ぎず、誰が誰だかわからんくなることもなかった。 ちょっと残念だったのは戦場も死者も人数がインフレし過ぎてちょっと現実感が薄れた気がする。ただ実際の世界史もこんくらい死にまくったのかな? あと、仕方ないのかもだけど、隷王VS覇者の最終戦がイマイチ盛り上がらん。あんまり派手な戦闘になるとは思ってなかったけど、突然の変な口調はなんで?違和感がすごくちょっと冷めたけど総じて楽しめました!2024/03/24
ハッピーハートの樹
9
カイエン、タメルランとアルディエル、エルジャムカ。直接対決が少なかったのが物足りなかった。嵌められたことに気付いたタメルランとか、カイエンとアルディエルの再会シーンとか、さらっと流すような軽いものじゃないでしょう。ファイエル候とバイリークの最後くらいには盛り上げようよ。アルディエル・カイクバードと牙の民の両翼の戦いだけでも1冊書けそうだよね。何だか主要キャラへの思い入れが薄くなってしまいました。/でも完結して良かったです。売れると良いな。たくさん売れて、次作は巻数制限無しで、しっかり描き切って欲しいです。2022/04/29
BECHA☆
8
人と神の力を与えられた三人の戦いの行方は人の世の終わりなのか、存続していくのか。最後の最後までもつれ込む。2022/08/15
入谷 聡 (illy)
6
風呂敷をたたむ回。キャラクターの造形はとても魅力的です。ただ「魔法」のディテールがほとんどわからず、なぜそういう勝負運びになるのか釈然としないシーンは多かった。2023/08/16
miya
5
3巻目は、ほぼ泣き通し。戦記ものですよ、戦があれば 失うものも当然出てくるわけで、実は全員無事だったなんて甘さはないわけで…… 辛い!!!3巻通して見てきた人たちが、居なくなるのはどう頑張っても泣かないなんてできない 救いと滅びの闘いはともすれば「善と悪」としたくなるけど両者求めていたのは人の未来で 片方が悪役を引き受けたなんて、綺麗には言えないくらい人を屠ってきたけど考えた上での茨の道を進んだと思うとまた泣けてきたりして、、、 久々に小説読んで泣きましたー!辛かったけど最期を見届けられてよかった。2023/09/04