内容説明
カリスマ教祖がサリン撒布計画を実行に移す――。一方、彼らと手を組んだ警部補は権力者たちの暗闘に搦めとられていく。男たちが辿り着くのは天国か地獄か、それとも……。著者最大巨編、驚天動地の完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
236
いよいよ"その日"が迫りくる中、「なんとかしろ!」→「無理です」がひたすらループ。各人の頭の中では策謀が渦巻き、幽鬼と見間違うかの如くやつれ果てていく様子はたしかに克明で切迫感がある。けれども行動レベルでは何も動いていない場面も多く、アレ?となりもする。ただそれも、リアルな思考停止の描写かと思い返す。児玉が蝙蝠のように権力者の間を回遊していくのは面白く、唯一展開に起伏が出る。もう少し凝縮するところはして、かわりにもっと先まで描いて欲しかった。ちょっと結末が唐突すぎて最後だけ消化不良。2023/06/13
2兵
6
かの新興宗教団体の事件を元にしたダーク・ノワール。上下巻合わせて約1600ページの大作だが、あっという間に読めてしまった。世界を救う存在になりたいという無垢な願いを持った信者の青年、教団のNo.2として、富と権力を得て組織の拡大を図る弁護士、自らを地に堕とした者たちに対する復讐のため、警察と政治家の間で暗闘を続ける公安警察官。それぞれ何らかの形で手を汚してしまった彼らは、グルと呼ばれる男の暴走がもたらす事件に巻き込まれ、破滅へと突き進んでいく。ノンフィクションではなく、あくまでフィクションなので、2024/11/11
Asaya
6
長かった…でも気にならないくらい面白かった。オウム事件を下敷きに事実の上にフィクションを載せて、三人の主人公が破滅に向かって進んでいく。ラスト、ああここで終わるかぁという感じ。ここから先は事実通りなのか、さらにもっと地獄の扉が開かれるか、読者の思いに任せるというのもいい感じ。ラスト100ページは一気読み。この分量をまったく飽きることなく最後まで一気に読める筆力、構成力はすごいと思う。2023/03/05
hiyu
5
読むのが辛くなって少しずつ、少しずつ何とか読み終わった。ラストはこういう感じか。その後がどうなったかが気にはなるが。2024/01/03
kos_sori
5
最初はうんざりするような出来事ばかりで辟易していたが、面白かった。途中から児玉、幸田コンビを応援していた。ハッピーエンドはあまりないとは思っていたけど、皆さん残念でしたね…。/お手軽に助かりたいと思うのは罪なのか?金、権力、復讐に執着するのは悪か?色々な物を捨ててまでそういうものが欲しいという気持ちは分からないけど。/某宗教団体の内情は実際にこんな感じだったんだろうか。組織ってのは怖いよ。2023/09/02
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