岩波文庫<br> ティラン・ロ・ブラン 1

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岩波文庫
ティラン・ロ・ブラン 1

  • 著者名:J.マルトゥレイ/M.J.ダ・ガルバ/田澤耕
  • 価格 ¥1,177(本体¥1,070)
  • 岩波書店(2022/04発売)
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  • ISBN:9784003273814

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内容説明

セルバンテスが『ドン・キホーテ』の中で,「世界一の本」と絶讃する,騎士道小説の最高傑作.騎士ティラン・ロ・ブランの地中海を巡る冒険と,絶世の美姫との愛の日々が,絢爛豪華な宮廷生活を背景に驚くほど生き生きと描写される.『ドン・キホーテ』『アーサー王物語』『デカメロン』などと同列と評される,世界文学の大古典.バルガス=リョサによる〈日本語版への序文〉を付す.(全四冊)

目次

〔全巻目次〕┴【第一巻】┴〈日本語版への序文〉(マリオ・バルガス= リョサ,鼓直訳)┴献辞/緒言┴ウォーウィック伯ウィリアム(第一~第二十七章)┴ティランと隠者(第二十八~第三十九章)┴イングランドの祝宴(第四十~第五十七章)┴ティランのイングランドでの活躍(第五十八~第八十四章)┴ガーター騎士団(第八十五~第九十七章)┴シチリア島,ロードス島のティラン(第九十八~第百十一章)┴フランス国王の遠征(第百十二~第百十四章)┴【第二巻】┴ギリシャ帝国のティラン(第百十五~第二百二章)┴【第三巻】┴ギリシャ帝国のティラン(第二百三~第二百九十六章)┴北アフリカのティラン(第二百九十七~第三百三十一章)┴【第四巻】┴北アフリカのティラン(第三百三十二~第四百十三章)┴ティラン,ギリシャ帝国を解放する(第四百十四~第四百七十章)┴ティランの没後(第四百七十一~第四百八十七章,「神に感謝を捧げる」)┴解説/文庫版へのあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

101
隠者となった元騎士ウォーウィック伯にアドバイスを貰った青年ティランは数々の武勲を立てて立派な騎士に成長する。馬上で居眠りするティランの登場シーンこそ間が抜けているが、その成長ぶりはあまりに完璧で成長物語としての面白味はない。その前のウォーウィック伯の遍歴に多くのページが割かれており、1巻は騎士道の基礎を徹底的に固めていくような趣き。また、武術大会など戦闘の複雑な手筈や風習も仔細に描かれていて、筋書きの荒唐無稽さを見事にフォローしている。婚前にフランス王子を試そうとするシチリア王女の利発的なところも面白い。2018/09/08

くみ

15
ティランロブランという騎士の活躍を描いた物語。成立は1490年。セルバンテスによると「騎士道物語の最高傑作」であり、「ドンキホーテが「夢中で読みすぎて頭がおかしくなった」お話である。 ティランは騎士の頂点なので、決闘の申込も多数。いずれも正々堂々が求められる。「騎士らしく」なければ公衆の面前で着物を剥がされ、熱湯を浴びせられ、修道院送りである。過酷すぎる。宮本武蔵方式は絶対ダメである。 そして決闘を見学するほうも大変。咳をしただけでも絞首刑。 異教徒との戦いも過酷である。のんびり読むはずが過激さに驚愕。 2017/10/20

TomohikoYoshida

5
小中学校のときにこの本を読んだなら、きっとその騎士道精神と隠者やティランの武勇伝に夢中になったことだろう。だが、現代の倫理観とは異なり、かなり残酷な世界である。何しろ、王の結婚の祝宴の武術大会は真剣勝負で負けたら死ぬし、たとえ勝ったとしても「卑怯な勝ち方をした」と言いがかりを付けられれば、果たし状に答えて真剣勝負。命よりも大切で、命ある限り貯め続けなければならないのが、騎士としての名誉である。現代に生きていると、命以上に大切なものなどあるものか、と思ってしまう。だが、夢中になって読んだことに変わりはない。2020/07/06

えふのらん

3
教会の守護者として全身全霊を尽くし、フェアプレーを徹底する絵に描いたような騎士の御伽噺。剣の十字形は磔刑を象徴し、それで異教徒共を駆逐せねばならない、具体的に殺せと指示しているのは中々衝撃的だった。戦争に勝ったあとも容赦なく残党を駆っているし、味方と敵の区別をはっきりさせている。普通は布教で言葉を濁すものなのだけれど、その辺りが大衆向けで無垢というか野蛮。まぁ内容も大衆文学なので、決闘すれば勝つし戦争すれば向こうから逃げていくし、戦後は讃えるか讃えられて終わる。物語として大して面白くはない。2022/10/18

santiago

3
犬と本気の噛み合いをして殺したり、自分が仕える王子が他国の王女を押し倒す手助けをしたり…現代の倫理観や騎士道のイメージでは計れない。2017/03/30

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