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内容説明
「生まれ持った遺伝的な体質」は変えられる!
最新科学が示す「日本人が健康になる秘訣」とは?
・コメが日本人の遺伝子を大きく変えた
・「日本人の体質」に合わない食事が寿命を縮める
・認知症、心筋梗塞、脳梗塞の発症率に影響……「気の持ちよう」が遺伝子の働きを変えるこれだけの根拠
・日本人と中国人でも「遺伝的な体質」はけっこう違う
・日本人は内臓脂肪がつきやすく、一見痩せていても高血圧と糖尿病に注意が必要
・動物性脂肪は、違法薬物よりも強力な依存症を引き起こす
・強力ながん遺伝子を持っていても、運動で発症率を下げられる
・日本人の糖尿病、高コレステロール、肥満に効く「ある穀物」
親から受け継いだ遺伝子は生涯変わらないから、
がん、糖尿病、認知症、高血圧、肥満など、さまざまな病気のリスクや体質は
「遺伝的なものだし仕方ない」と思っていませんか。
しかし、近年のゲノム生物学の進歩によって、
生活習慣や環境で遺伝子の働きが変わり、
「病気のなりやすさ」も変わることが明らかになってきています。
日本人の遺伝子と体質の特徴を捉えていくと、
どうすれば遺伝的なリスクを抑え健康に過ごせるかが見えてきます。
■主な内容
第1章 体の「設計図」が健康と病気をつくる
第2章 日本人の「遺伝子」と「体質」にはどんな特徴があるか
第3章 遺伝子についた小さな傷が病気を引き起こす
第4章 設計図の違いだけで「なる病気」は決まらない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
名古屋ケムンパス
55
遺伝子からみた日本人のための病気予防の解説書です。伝統食「和食」の効用を日本人の遺伝子レベルの研究成果からひたすら平易な言葉で説明してくれます。巻末にまとめられた多数の参考文献が著者の医学に対する真摯な態度を表しています。食生活を中心とした生活習慣の改善が同じゲノムを持つ我々に如何に大切かを丁寧に解き明かしてくれます。2024/08/05
テト
26
日本人の特徴はいろいろ言われているけれども、結局なんであろうか、遺伝子の微妙な違いや、スイッチのオンオフで生じる様々な事柄に、こんなにもわかって来ているのかたくさんの事例に圧倒された。トピックス的でいろいろなことを述べられているが、自分の性格を知るだけでなく、自分の遺伝子を知ることも、自分を知り変えていくことが出来る術になってくるのだろう。2023/08/02
もえたく
24
興味深かったのは、過去1〜2万年のあいだに日本人の遺伝子に起きた顕著な変異が「酒に弱くなるような方向への進化」。酒に弱い人はアセトアルデヒトという有害物質が身体に残るため、水田作で発生する日本住血吸虫症などの病原体から身体を守ることになり、生き延び易くなったという説。先日読んだ佐藤洋一郎氏の著作『DNAが語る稲作文明』も紹介され、繋がった感があり興奮しました。 2023/12/02
ぽてち
24
ブクログの献本当選品。タイトル通り、遺伝子と体質について最新の知見をわかりやすくまとめた本である。ブルーバックスの1冊であることから警戒したが、さほど予備知識がなくてもわかりやすいのではないかと思った。自分の受け継いだ遺伝子が、生きている間に様々な理由で変異する。そして、特定の病気に弱い体質を持つ人の遺伝子が変異することによって、その病気にかかりやすくなるというのは説得力があった。ただ、遺伝子についての本として読めば興味深くおもしろかったが、健康法的なものを求める人には勧められない。2022/04/16
miso soup
13
面白かった!遺伝だけで病気が決まるのは稀で、生活習慣や低ストレスな生活で多くの場合防げるのは朗報だ。安易に食事スタイルを変えると、日本人として長い期間かけて設計されてきた遺伝子に馴染まずにかえって逆効果である。日本食は健康によいのは知っているが、もっと日本の伝統的な食生活を重視しようと思った。あとは、非科学的なようでいて実は「気の持ちよう」が重要であるのが心に刺さった。今後の研究で、さらなる事実が明らかになっていくのが楽しみだ。2022/12/12
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