- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
経済問題、人権問題、安全保障問題等、米国との対立だけでなく世界中から厳しい視線を注がれている中国。
2021 年7月に共産党創立100年の演説では、習近平国家主席は「中国を脅かす相手には一切容赦しない」と、世界との対決姿勢を見せた。
中国リスクの高まる今の状況を、母国に住む中国人や日本など海外に住む中国人は、本音ではどう思っているのか。
コロナ禍だからこそ見える中国社会の変化と中国人の本音を、数多くのインタビューをもとに構成、解説する。
目次
プロローグ 「中国共産党の式典? あれは単なるお祭りです」
第1章 5日の旅行に2週間分の衣服? 超厳格なコロナ対策
第2章 激変する社会と常識、住み心地は?
第3章 「共同富裕」と格差への不満
第4章 ナショナリズムが高まる必然
第5章 Z世代が日本語を学ぶ理由
第6章 情報統制・中国リスクに何を思う
エピローグ 覇権国家よりも家族の幸福
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まいこ
27
以前と比べてすごく洗練されてきてマナーも良くなってきた、特に都市部の高学歴の人々。海外旅行して他国の文化を体験するしネットで情報を得るし、また監視カメラによってもマナーが向上したという。Z世代には日本の昭和レトロが人気で、留学生は「すべてが昭和っぽい、昔ながらの生活」「日本にきて初めてFAXを見た」と風情を楽しんでいる。子どもも学生もすごい勉強しているしデジタル先進国だし勢いがあるし国を信頼しているし人口もすごいし、日本のZ世代はこれからどう隣国と付き合うことになるんだろう2022/06/14
えりまき
16
2024(156)中国人への「中国」に対するインタビューをまとめた本。「多くの中国人は自分と家族の生活を守り、ただもっと豊かになることだけを望んでいます。求めているのは社会の安定と家族の幸せ、それだけなんです」。万国共通の望みです。2024/06/06
はやたろう
15
これが一般的な中国人の見方だとは決して思わないが、なるほど、私たちの中国に対する見方に誤解があるみたい。中国の変化が速すぎて、なおかつ、動きが巨大すぎて外から中国は見えない。中国人が海外の国々が思っているほど、政府の動きを受け入れていないわけではなく、当たり前としている人たちも多くいること。などなど知らないことばかりでした。日本も中国も仲良く過ごせる未来が来るといいな。2022/12/31
Hatann
15
世界に存在感を示す中国を中国人自身がどのように見ているかを尋ねたもの。若者世代を中心に反米意識が強くなっているが、各政策については賛成・反対両方の意見がある。大学入試の日本語選択者が増えるなど日本に好感を持つ中国人も少なくない。偏向的な中国人観を糺すという意味で適切な内容だが、聴取対象がやや沿岸都市部の高学歴層に偏っているきらいもある。地方生活者の意見も見聞きしたい。「自分と家族の生活が守れれば、あとはどうでもいいというのが本音」と総括するが、政治が劇場化するぐらいなら、これくらいがよい距離感に思える。2022/04/09
sakadonohito
10
2021年コロナ大流行直後の時期に中国に住む著者の友人を中心に中国人が中国の今をどう見ているかを語ってもらう。新鮮味は無かった。内向き(鎖国的)な中国人が今後も増えていくのを感じさせた。2025/02/23




