〈音楽の国ドイツ〉の神話とその起源 - ルネサンスから十八世紀

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〈音楽の国ドイツ〉の神話とその起源 - ルネサンスから十八世紀

  • 著者名:吉田寛
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  • 青弓社(2022/03発売)
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  • ISBN:9784787273284

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内容説明

〈音楽の国ドイツ〉というイメージが誕生する前、ドイツ人が非音楽的民族と呼ばれ周辺国から蔑視されていたルネサンス期を始点に、ドイツの「国民音楽」創設を目指したドイツ語オペラ運動が盛衰する18世紀前半までを追い、〈音楽の国〉神話の起源を明視する。

目次

凡例

巻頭言 シリーズ「〈音楽の国ドイツ〉の系譜学」刊行にあたって

序章 〈音楽の国ドイツ〉の神話といまどう向き合うか
 1 〈音楽の国ドイツ〉という神話――「最もドイツ的な芸術」/「最も音楽的な国民」
 2 ドイツ音楽の「世界化」とそれがもたらしてきた諸問題――「正典」としてのドイツ音楽
 3 ドイツ音楽にナショナリズムはない?――「普遍的」で「中立的」なドイツ音楽というパラダイム
 4 音楽的ナショナリズムへの着目――一九八〇年代以降の研究動向
 5 ドイツの国民国家形成における音楽の役割――先行研究の概観
 6 「ドイツ的=普遍的」という〈捻れた〉等号関係――本シリーズの基本的視座と方法
 7 本シリーズの構成と各巻の概要

第1部ルネサンスおよびバロック期の音楽理論に見る「ドイツ的なもの」

第1章 ヨーロッパの音楽思想史に見る国民意識の萌芽
 1 古いラテン語の諺をめぐって
 2 ティンクトリス――イギリス人に対するガリア人の優位
 3 ガフリウス――「野蛮人」としてのゲルマン人
 4 古典古代のラテン語における「gallus」と「cantare」の用法と意味
 5 アーロン――「イタリア人」としてのアイデンティティの登場
 6 オルニトパルクス――「ドイツ人」としての愛国意識の登場
 7 フィンク――「非音楽的なドイツ人」
 8 エティエンヌ――イタリア語に対するフランス語の優位
 9 サン=テヴルモンとメネストリエ――フランスの新古典主義者による解釈
 10 マッテゾン――「ガリア人の自画自賛」に対するドイツ人からの反撃

第2章 アタナシウス・キルヒャーの音楽様式論と「ドイツ的なもの」
 1 音楽における国民様式の概念の成立
 2 十七世紀前半ヨーロッパの音楽文化における国民様式
 3 キルヒャーの『普遍音楽』と音楽の国民様式論の体系化

第2部ドイツにおける愛国主義の萌芽とドイツ語オペラ運動

第1章 ドイツ語純化運動と最初期のドイツ語オペラ
 1 十六世紀ヨーロッパの音楽文化におけるドイツの位置
 2 プレトリウスの『音楽大全』に見る愛国意識
 3 ドイツ語純化運動と言語協会の設立
 4 ハルスデルファーによるドイツ語擁護論と最初期のドイツ語オペラ

第2章 ハンブルクのドイツ語オペラ運動に見る愛国主義
 1 ゲンゼマルクトのオペラ劇場の成立
 2 ハンブルク・オペラをめぐる論争の展開
 3 ハンブルクの愛国的協会とドイツ語オペラ
 4 ヨハン・マッテゾンあるいは「音楽的愛国者」
 5 ハンブルク・オペラの終焉

参考文献一覧

第一巻あとがき

索引

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