新潮文庫<br> 警官の血(上)(新潮文庫)

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新潮文庫
警官の血(上)(新潮文庫)

  • 著者名:佐々木譲【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2022/02発売)
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  • ISBN:9784101223223

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内容説明

昭和二十三年、警察官として歩みはじめた安城清二は、やがて谷中の天王寺駐在所に配属される。人情味溢れる駐在だった。だが五重の塔が火災に遭った夜、謎の死を遂げる。その長男・安城民雄も父の跡を追うように警察学校へ。だが卒業後、その血を見込まれ、過酷な任務を与えられる。大学生として新左翼運動に潜りこめ、というのだ。三代の警官の魂を描く、空前絶後の大河ミステリ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サム・ミイラ

181
親子三代に渡る大河ドラマ。とにかく長いしタイトルからも重そうで、敬遠しがちな小説だとは思うがこれはもう読むしかない!描かれるそれぞれの時代の出来事の多くは私が生きた時代と被るので共感する部分が多く、これは東野圭吾氏の「白夜行」にも通じるところ。若い方もぜひ読んで欲しい作品。

遥かなる想い

160
2008年このミス国内第1位。 警官三代の人生を通して、昭和から平成の時代を描いた骨太の警察小説である。 上巻は 戦後の駐在所で働く清二と その息子民雄を通して、昭和の時代を描く。 北大過激派に潜伏する民雄の日々が 息苦しい…学生運動盛んな時代が 今に重く蘇る…父清二の時代からの事件が どう解決されていくのか? 下巻の展開が楽しみ。2020/12/14

Richard Thornburg

145
感想:★★★★★  舞台はWWⅡ直後の東京。  時代考証的にもいかにも「昭和」って感じで、昭和生まれのワタシには京極夏彦の百鬼夜行シリーズと同じくうれしい世界です。  安城清二の話からその息子の安城民雄の話へ移っていく。  それぞれの時代背景と警察官としての責務と葛藤。  民雄の時代の話になってから私自身が子供の頃にリアルタイムで新聞やニュースで見聞きした事件も書かれており、妙に生々しく感じられました。  父の死の真相に迫り、民雄が警ら課に移籍できるか否かというところで下巻へ。2022/02/23

ふじさん

127
警察官となった安城清二は、天王寺駐在所勤務となり、人情味溢れる駐在だったが、五重の塔の火災があった夜に、謎の死を遂げる。息子の民雄は、父親の後を追うように警察官の道を歩む。彼の能力を見込まれ、大学生として新左翼運動の潜入捜査の任務を就く。しかし、その過酷な任務が、彼の精神を病み、仕事でも家庭生活でも辛い日々を過ごすことになる。三代にわたる警察官一家の大河ミステリー、民雄とは時代が重なる部分が多く、読んでいて共感と懐かしさで心が満たされた。民雄の今後が心配だ。父親の死の真相や二つの事件の真相も気になる。 2022/11/01

tengen

105
警官3代の話って少し重いかな、と思ってましたが、結構すんなり読めます。運命に耐える民雄を応援していたのに、奥さんに手をあげる様になるなんて、やはり若い頃の使命の後遺症なのか。父の亡くなった真相追求で精神がこれ以上おかしくならないことを祈るばかり。2013/07/23

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