角川文庫 アルキメデスの捜査線 学者警部・葵野数則

著者名：中西鼎【著者】

KADOKAWA（2022/02発売）

• ISBN：9784041116357

内容説明

警視庁に新設された精鋭部隊「高度科学犯罪対策班」（通称・科対班）に召集された大村珠緒。彼女の新たな相棒は、元東大の研究者で容姿端麗だが奇人ぶりで周囲を振り回す男、葵野数則だった。圧倒的な科学知識と天才的な頭脳で巧妙なトリックを見破る葵野と、人の心への共感力で思いもよらない事実を見抜く珠緒のバディは、科対班に舞い込む難事件を次々に解決していく。だが、葵野の過去に隠された因縁の事件を知ることになり……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

警視庁に新設された精鋭部隊「高度科学犯罪対策班」(通称・科対班)に召集された大村珠緒。刑事に転身した万能の天才学者・葵野数則と難事件を追う科学警察ミステリ。元東大の研究者で容姿端麗だが奇人ぶりで周囲を振り回す葵野。そんな彼とコンビを組んで共感力で事実に迫る珠緒や科対班に舞い込む難事件にチームとして挑む展開で、その過程で明らかになってゆくそれぞれのトラウマだったり、葵野の過去に隠された因縁の事件があって、彼自身は意外と常識人でそこまで突き抜けてはいなかったですね（苦笑）続きがありそうな終わり方で続編に期待。

2022/02/28

[しぇん]

元天才准教授とのバディ物といえば目新しさはありませんが、安定した面白さでした。ただ、変わり者ではあるけど、全く悪い人ではないので冒頭で病気になったて、病気になった方に問題あるんじゃない？としか思えないのが気になりました。愉快犯の因縁などまだ片付いていないので続けば、そこが広がっていきますかね

2022/02/27

[まり]

図書館本。数学にのみ長けた科学捜査官とコンビを組んで事件を解決って感じで面白くないわけじゃないけど…何故か読むペースが進まず…ちょっと時間がかかってしまった。登場人物も個性があるんだけど…何となくハッとするものがなかった。ちょっと残念。

2024/06/16

[マカ]

それなりに面白かった。けど葵野は奇人ではないんじゃ・・・前任者はなんで病気になったのか分からない。それよりバディを組む珠緒が若干イラつくキャラだった。葵野が関係した過去の事件がまだ未解決なので、これは続編が出るということなのかな？気になるから出たら読みたい。

2022/07/13

[ぷに丸]

主人公が配属された科対班には、数学を始めとした知識が豊富な学者出身の警部がいて、彼の推理が実現可能だと裏付けられていく様子が面白く感じられました。主人公と周りの人物との交流も事件そのものの謎も興味深く、続編があったらぜひ読んでみたいと思いました。

2022/05/19