内容説明
この身体を誰かに触れさせたのですか?
枢機卿が起こした事件の責を負い、
還俗して第四皇女ルイーゼと婚姻することになった聖王ライナルト。
しかし、感情が昂って“聖力”を暴走させたトラウマを抱える彼は
ルイーゼに怪我をさせないため“白い結婚”を申し入れる。
了承したルイーゼだったが、実は“聖力”を“精力”と勘違いしていて……。
精力絶倫という、人には言い難い悩みを打ち明けてくれたと
思い込んだルイーゼが導き出した答えは、
ライナルトを縛って閨事を遂行することだった――!?
トラウマ持ちの元聖王×天然皇女、白い結婚を貫くはずが――?
【目次】
序章
第一章 婚姻
第二章 初夜
第三章 夫婦
第四章 心の傷
第五章 子作り
第六章 襲撃
第七章 真実
終章
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小鳥遊理那
8
作家買い。ソーニャらしくシリアスな面はありつつもあらすじを読んでの通り、とんでもない勘違いをしたヒロインが突っ走るおかげですごくするすると読めるのでソーニャに手を出すのを渋ってる方にもぜひおすすめしたい作品です!メインのふたりが聖職者と皇族のため、夜のみでなく男女関係も真っ白だからこその展開がめちゃくちゃかわいいです!挿絵も森原先生なのでとにかく美しい!激重ヒーローが好きなので、白い結婚からの終盤のヒーローの成長っぷりには思わずスタオベしたくなるほどでしたやはりあなたもソーニャヒーローでしたか…!2023/01/29
さかな
6
最高です。ストーリー…というかキャラクターがかなり好み。 序盤の硬派な雰囲気から、集中力を高めて読んでいたのですが「精力が強い、つまりは閨事において、精力絶倫であると言いたいのだろう」という一文で腹筋崩壊しました。 ヒロインのトンチキ勘違いが面白い。 それに、登場人物は勿論長所もたくさんあるのですが、個人的に人間臭く、勝手で傲慢で情けない部分に惹かれました。 フィクションという舞台で登場人物を輝かせつつも、現実の人間のような思考を持ち、「かっこよすぎない」キャラクターが愚かで愛おしかったです。2022/03/05
asaki
5
★★★★2021/10/14
さかな
2
再読。勘違いモノ。政略結婚をした二人が心の距離を縮め、ヒーローは自分の心と向き合うよりになり、過去に関する真実を知る…というお話。展開がシンプルだからこそ、『勘違い』のトンチキ具合に拍車をかける。壮絶な勘違いなのに「読者を笑わせよう」という魂胆は感じず、ヒーローに寄り添おうと必死に努めた結果こんな勘違いが起こってしまったのだと、納得できます。やりとりも腹を抱えて笑うほど面白いのですが、至極真面目な二人・達観した地の文・声を出して笑う読者の私という最高にシュールな構図が出来上がり、なおのこと笑ってしまう→2023/03/19
クノシタ
1
コメディちっくでありながらしっかりロマンスの香りがして面白かった。2021/10/12