内容説明
作家であるぼく、マーカス・ゴールドマンは2012年、映画化権料で買ったフロリダの別荘に新作を書きにやって来たが、そこで思いがけず、かつての恋人アレクサンドラと再会する。彼女とぼくは、ある出来事のせいで別れたのだった。それはぼくと従兄弟と伯父夫婦の関わる悲劇だった。ぼくと両親のゴールドマン家は質素なゴールドマン家、敏腕弁護士の父方の伯父夫婦と息子ヒレルとウッディの家は裕福なゴールドマン家。『ハリー・クバート事件』で衝撃的なデビューを飾った著者の第二作。ゴールドマン家を襲った悲劇とはいったい何だったのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
60
ゴールドマン家の兄弟。片や敏腕弁護士で裕福。片や恐らく平均的な家庭のだろう。双方の息子、所謂従兄弟同士と、ゴールドマン家に住んでいるかつて施設にいた少年。どうやら何かしらの『悲劇』がゴールドマン家に起こった様だ。上巻ではその『悲劇』の内容までは明かされていない。3人の少年時代を細かく描かれていて、とても楽しく読んでいるのだが、『悲劇』にどのように繋がっていくのが、『悲劇』とはどんなものなのか早く知りたいの焦らされている。語り手である作家と元カノとの再会も何か意味があるのか、ないのか…。早速下巻へ。2022/03/22
kagetrasama-aoi(葵・橘)
42
「ゴールドマン家の悲劇」上巻。作家であるぼく、マーカス・ゴールドマンが語る家族史に引き込まれます。ぼくと両親のゴールドマン家は質素で、伯父夫婦のゴールドマン家は裕福で。マーカスの敏腕弁護士の伯父さんへの憧憬が凄過ぎる。遠くで憧れているだけならまだしも、頻繁に交流することで、色々摩擦が起きて!確かに “悲劇” へと導かれて行くのが行間からも感じられる上巻。下巻、読みます。2022/11/02
白玉あずき
41
少年の成長物語は好物だし、ページターナーであることは確か。それ以上のレベルを求めるのは贅沢だし我儘だから、まあ楽しませてもらいます。ヒレル、ウッディの人物造形、学校教育に対する批判やいじめの描写等、この作者さんは私の好みより「極端に走りやすく書きすぎる」傾向があるなあと思いながら、下巻の悲劇に向かってGO。2022/05/15
星落秋風五丈原
35
仲良し3人組に年上の女性が加わって過去に何かが起こって離れ離れになったことがわかる。でも何が起こったのかは上巻では具体的にはわからない。2022/04/18
みなみ
28
作家のマーカス・ゴールドマンが、昔の恋人であるアレクサンドラと再会することで、過去の悲劇を思い起こしていくミステリー。マーカスと従兄弟のヒレルやウッディとの交流は青春たっぷり。ゴールドマン家の栄華がかなり強調されており、現在の没落具合がよりいっそう伝わってくる。悲劇の詳細が分からないまま下巻へ。2025/07/24
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