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内容説明
日本漫画界初にして金字塔。大ヒット本格ミステリー!!
※この作品は2008年に、加筆修正のうえ刊行された『MONSTER 完全版』全9巻を、全18巻に再編集したデジタル特別版です。
ドイツのアイスナー記念病院で働く天才脳外科医・Dr.テンマ。院長の娘と婚約し、将来を嘱望される彼のもとに、ある日頭部を銃で撃たれたという少年が運び込まれる。
同時に脳血栓で倒れた市長の手術を優先しろという院長の命令を倫理観から無視し、ヨハンという名の少年の命を救ったテンマ。
しかし、その日から順風満帆だった彼の人生は一変する―― 第17集!
緻密なストーリーテリング、魅力的なキャラクターたちとの邂逅と別れ。
ベルリンの壁崩壊後のドイツを舞台に、歴史の暗部に隠された人間の罪をえぐり出していく本作は、第3回手塚治虫マンガ大賞、第46回小学館漫画賞青年一般部門を受賞。
「ミステリー漫画は売れない」というそれまでの定説に真っ向から挑み、結果 累計2138万部を突破、日本漫画界初の大ヒット本格ミステリー作品となった。
『MONSTER 完全版 デジタルVer.別巻 なまえのないかいぶつ』も同時発売!!
(スーパーバイザー/長崎尚志)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
163
いよいよ謎が解けて来たような解けてないような?なんか不思議な感じ。遂に最後の話に突入するみたい。2016/03/27
Y2K☮
32
誰かの話を聞ける。それは心の優しい人にしかできないこと。即ちヨハンは余りにも優し過ぎた。そして周囲に影響され易く、思い込みが強過ぎた。テンマの愚痴を真に受けたり、ニナの長い話を親身に聞き続けたり。その性格と並外れた頭脳、更には生来のカリスマ性が愚かな人々の悪意と混然一体となり、怪物を生んだ。彼の最後の標的はもちろんあの男だが、それさえも思い込みにしか見えない。彼から派生した疑心暗鬼のドミノが徐々に穏やかな町を蝕んでいく。ささいな疑惑の種をひとつ撒くだけで容易に互いを殺し合う。怪物より怖いのは人。次巻完結。2018/01/06
眠る山猫屋
22
再読。ヨハンは全てを“完璧な自殺”に収斂させるべく、フランツ・ボナパルタの穏棲するルーエンハイムへ。一方、テンマに先駆けてルンゲ警部とグリマーさんもルーエンハイムに。キングの『ニードフルシングス』のように、悪意が町を覆い尽くしてゆく。吐き気がするほど、空気が重たいよ・・・。2016/06/27
まあか
19
ついに残すはあと1巻のみ。えげつない世界だけど、どうなるの??
十六夜(いざよい)
13
“赤いバラの屋敷”で惨劇を目にしたのは、ヨハンではなくニナだった。ニナの話を聞いたヨハンが、それを自分の体験だと思い込んでいたのだ。ニナはすべてを知ったヨハンが「自分自身を破壊する」と予想。そして廃虚を立ち去ったヨハンは…。いよいよ終焉に向かい、重要は人物たちが揃いつつある。絵本の作家である、フランツ・ボナパルタは生きていた。ヨハン、テンマ、ニナがルーエンハイムへ向かう。いよいよ最終巻。2015/09/20