講談社現代新書<br> 海外メディアは見た 不思議の国ニッポン

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講談社現代新書
海外メディアは見た 不思議の国ニッポン

  • ISBN:9784065274842

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内容説明

なぜ世襲が多いのか。アナログに固執するふしぎ。生産性が低い理由。なぜポピュリズムが台頭しないのか。海外が見たニッポンのいま。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

112
世界中のメディアで取り上げられた日本の記事が紹介され、日本が、外国人記者にどう映り、どう発信されているかを伺い知れる。ただ、殆どの記事が、日本は、男尊女卑で、過重労働で、生産性が低いというステレオタイプの内容で、その分析も表面的なのが残念。そんな中で「平成の天皇」を論じたタイムズ東京支局長の記事が印象に残る。災害被災者を慰問し戦地慰霊の旅を続ける明仁天皇に対して、保守派の人たちが抱く苛立ちを紹介し、「明仁天皇のことを急進派、あるいは社会主義者と言ったら語弊があるか」との指摘は、外国人だからできるのだろう。2022/04/18

活字の旅遊人

47
25の話題でニッポンを分析する。ドメスティックな僕としては、玉石混淆な印象ではあった。その中で興味深かったのは、「"ファックス"をやめられない理由」「『人間より人形が多い』限界集落」「『日本の老舗』の生存戦術」「名門進学校『開成学園』運動会」そして「平成日本と天皇」「女性皇族の苦悩」。なるほどと思わせる視点もあり、読んで良かったとは思うが、新聞記事翻訳なのでそこまで唸るものではなかった。そう言えば、「日本の会社員を縛る義理チョコはなぜなくならないか」で出たGODIVAの広告は衝撃だったのを思い出した。2022/06/09

なっぱaaua

41
クーリエ・ジャポンには「世界がみたニッポン」という特集があり海外メディアの記事を紹介している。海外の記者さん達はよく日本のことを見ているよなという感想。課題認識にはついては殆どが相違なく、そうだよねという印象ですが、そもそも日本人でこの認識を持っている人がもしかすると少ないのではないかとも感じる。「ひきこもり新聞」の話は興味深い。これがその状況を脱する一助になれば良いなと思う。海外からみた日本は偏見に満ちているのではないかと思いきや、そうでも無くてとても冷静だったのが何だか嬉しかった。2022/03/02

たまきら

39
クーリエ・ジャポン編集、海外記者による「不思議なニッポン」記事を集めたものです。記者の名前と掲載紙が英語表記しかないところはどうなのかなあ。正直そこまで切り込めている内容のものはないなあ…と思いながら読み進め、「平成日本と天皇」を熟読。これは綿密なリサーチが感じられる一読の価値がある記事です。令和天皇が結婚する記事をワシントンポストがすっぱ抜いたことは、当時DCに住んでいたので覚えている。新聞記者に箝口令がある国なんだなあ…と驚いたものですが、現在のメディアを見ていると…2022/11/16

つちのこ

39
頁数を割いている天皇制問題以外は、取り上げるほどの目新しいテーマではないと感じた。中でも少子高齢化に端を発し、その裏表ともいえる地方の過疎化や空洞化、孤独死と遺品整理ビジネス隆盛は日本に限らず外国でも起こりえる現実ではないだろうか。海外メディアから見た日本特有の不思議な?可笑しな?日本論としては物足らないが、ジェンダー問題、とりわけ女性の社会進出や、若者の投票率の低さが示す政治への無関心さについては、諸外国と比較するまでもなく民意の低さを示している。改善努力を感じさせない場当たり的な政府政権の責任は重い。2022/04/12

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