文春文庫<br> 里奈の物語 15歳の枷

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文春文庫
里奈の物語 15歳の枷

  • 著者名:鈴木大介【著】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 文藝春秋(2022/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167918309

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内容説明

『最貧困女子』の著者、渾身の傑作小説!
戻れない。もう、やるしかない。あたしの自由を奪うものとは、とことん戦ってやる!

北関東の倉庫で育った少女・里奈。母は姉の幸恵に借金と子どもたちを押し付け出奔。里奈は幸恵のもとで小学校もろくに通わず妹弟の世話をする。金策に苦しむ幸恵が詐欺で逮捕されたのを機に、児童養護施設に引き取られる。中学卒業前に進路で揉めた里奈は街を飛び出し、夜職で生きることを決意する。最底辺で逞しく生きる少女を活写する青春小説!

※この電子書籍は2019年11月に刊行した単行本『里奈の物語』を分冊し、
第一章 倉庫育ちの少女
第二章 児童養護施設・六恩園
第三章 15の旅立ち
を収録した文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミクロかめ

9
本屋の新刊コーナーに次巻が積まれていて、こちらも購入して少し軽い気持ちで読み始めて…苦しくなった。でも、確実にこの子たちは存在するんだよね…2022/04/16

こばゆみ

7
長年そういう取材をされているだけあって、描かれている貧困女子の問題はリアルなのだけれど、小説として面白いかと問われると、、、 個人的に不自然に思える言い回しが多くて、ノンフィクションとして読んだほうが興味深く読めたと思う〜2022/03/06

ぐう

1
ギャングースで出会って以来、読むたびに「ぜってーオススメしねえと」と思ってしまう鈴木大介さんの初小説。この現実を知ってくれよっていうエネルギーもすごいし、人間(取材した人)への愛がすげーなっていつも思う。この作品はしんどい読書になるんじゃないか…と身構えて、刊行からかなり過ぎてやっと手にとったけど、人物とストーリーの圧倒的な魅力でぐいぐい読みました。これはエンタメのつもりで読みはじめても最後まで読めると思うし、ギャングースほど巻数もないし、ここから鈴木大介入門しよう!おすすめ!そして他作品もぜひ!2022/03/17

もずく酢

0
お金がなくても頭を使えば人生は豊かになる。ただ、お金がないことで、様々な知識も経験も得る機会がなくなってしまう。今を生き延びる事だけを考えるようになってしまう。そしてどんどんハードモードになってしまう。 チャンスはある。でもそれに気づけない。 考えさせられるテーマ。2023/04/19

カノープス

0
『ギャングース』で裏社会のリアルを描いた著者がブルセラ世代の貧困を叩きつける。モデルがいるであろうと思われる主人公をはじめ、登場人物の人生がとにかくハードモードである。貧困層の女子がなぜ性産業に堕ちてゆくのか?という過程をこれほど克明に記した本が果たしてあっただろうか。現在地からの這い上がり方として、あまりにも選択肢がない中で今後どうなってゆくのか。これだけ凄いことが書かれているのに、タイトルとカバーにより読み手を選ぶようなものになっているのは残念だ。2022/04/03

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