対米同盟とは何か - ノーラッドと米加関係

個数:1
紙書籍版価格
¥4,400
  • 電子書籍

対米同盟とは何か - ノーラッドと米加関係

  • 著者名:櫻田大造
  • 価格 ¥4,400(本体¥4,000)
  • 勁草書房(2022/02発売)
  • ポイント 40pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326303052

ファイル: /

内容説明

NORAD(ノーラッド、北米航空宇宙防衛司令部)とは、アメリカとカナダの領空と防空識別圏を守っている司令部であり、両国が共同で運営している軍事組織である。本書ではこのノーラッドを通してカナダの対米同盟を振り返り、大国との同盟における「庇護に対する自衛」や「支配・依存関係」がどの程度当てはまるのかを検証する。

目次

北米とノーラッド基地の地図
略語表

序章 ノーラッドとは何か
 先行研究と問題の所在
 各章の構成
 国際政治システム、同盟関係、ノーラッド
 冷戦とは何だったか?
 カナダの「庇護に対する自衛」論とノーラッド
 米加「支配・依存」関係論とノーラッド

第1章 ディーフェンベーカー政権とノーラッドの創設
 正式発表前の状況
 一九五七年政権交代とノーラッド創設問題の発生
 加米交渉とカナダ国内の反応
 一九五八年ノーラッド協定とカナダの承認
 CF105アロー廃棄事件
 一九六二年キューバミサイル危機、ノーラッド、米加同盟
 核弾頭装備事件、ノーラッドと加総選挙
 まとめ─ディーフェンベーカーとノーラッド

第2章 ピアソン政権とノーラッドの制度化
 カナダ軍核装備とカナダ国内米軍の核配備
 ケネディのノーラッド本部訪問
 一九六五年ノーラッド核兵器秘密協定
 ヴェトナム戦争下でのカナダとノーラッド
 初めてのノーラッド協定更新に向けて
 まとめ─ピアソン政権とノーラッド

第3章 トルドー政権とノーラッドの変化
 カナダのNATO=ノーラッド政策の見直し
 米国ABMシステムとカナダ
 一九七三年のノーラッド二年間延長
 第四次中東戦争の影響
 一九七五年のノーラッド改定
 一九七〇年代北米防空体制の整備
 コスモス九五四号事件と加米関係
 一九八〇年のノーラッド更新
 一九八一年ノーラッド改定と北米防空マスタープラン
 まとめ─トルドーとNORADの二律背反的な関係

第4章 マルルーニー政権とノーラッドの冷戦終焉への対応
 「北米防空最新化協定」とノーラッド
 SDIとノーラッドの関係
 一九八六年のノーラッド更新
 米宇宙軍と米防空構想
 冷戦の終焉と湾岸戦争
 一九九一年ノーラッド改定とGPALS
 まとめ─マルルーニー、冷戦終焉、そしてノーラッド

第5章 クレティエン=マーティン政権とノーラッドの漂流?
 緊縮財政下でのカナダ国防政策模索
 ノーラッド最大の危機となった九五年ケベック州民投票
 一九九六年のノーラッド改定
 クリントンの国家ミサイル防衛とカナダ
 国家ミサイル防衛課題回避と二〇〇〇年ノーラッド更新
 ブッシュのミサイル防衛構想と九・一一事件
 アフガン戦争とカナダ
 クレティエン、イラク戦争、そしてノーラッド
 まとめ─クレティエンとノーラッドの危機
 マーティンと二〇〇四年ノーラッド修正
 マーティン・ジュニアによるミサイル防衛不参加発表
 まとめ─マーティン・ジュニアとノーラッド同盟

第6章 ハーパーとノーラッドの恒久化
 二〇〇六年ノーラッド改訂問題
 二〇〇六年改定に関するカナダ下院での議論
 カナダに対する米国の反応
 ノーラッド設立五〇周年記念とグルジア紛争
 ピーターソン空軍基地への本部移設
 加米二つの選挙とノーラッド
 ミサイル防衛、ロシア機接近、ノーラッド
 北朝鮮ミサイル発射とノーラッド評価
 ロシア機接近と米ロ加共同訓練
 F35ライトニングII戦闘機購入騒動
 オバマ=ハーパー会談、リビア攻撃
 東日本大震災とノーラッドの支援
 二〇一一年カナダ総選挙とノーラッド
 米ロ加による「ヴィジラント・イーグル」演習
ほか

最近チェックした商品