内容説明
名著の誉れ高い「新しい古典」、待望の邦訳!
ドイツ歴史学の泰斗、トーマス・ニッパーダイによる「19世紀ドイツ史三部作」の第一巻である本書は、世紀の幕開けから普墺戦争まで、ナポレオンからビスマルクまでを網羅し、「新しい古典」として名著の誉れが高い大作だ。
ニッパーダイは、批判的・社会科学的な歴史学に対して、当時の状況や可能性に基づいて出来事を理解しようとする立場に立った。批判的歴史学の政治史解釈の一面性を鋭く指摘し、よりバランスのとれた解釈に道を拓いたといえる。本書では、政治的な出来事を中心とした叙述に留まらず、かつてカール・ランプレヒトが(「出来事史」に対して)「状態史」と呼んだもの、第二次大戦後の西ドイツでは「構造史」や「社会史」「社会構造史」などと呼ばれたものに、紙幅を大きく割いている。政治から生活・労働・経済・宗教・教育・学問・文化まで、各分野の研究成果を採り入れ、総合的・全体的に把握した圧巻の歴史書。
ニッパーダイはこの「19世紀ドイツ史三部作」で「ミュンスター市歴史家賞」、「ドイツ歴史家賞」の栄誉に輝いた。図表多数・参考文献収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
10
ビスマルクの伝記などを読んで感じたのだが、統一前のドイツの歴史はかなり複雑。だが、これを知らないとよく理解できないことが多い。思想史もそうであって、あの抽象的なドイツ思想なども当時の政治や社会を反映してる。こんな大部な本のお世話になる必要がある。ナポレオン支配に抵抗するためにドイツ諸邦自体が敵の近代化政策を模倣することを迫られる。封建的中間権力から人民を解放し、政治参加を許し、国家への忠誠を強化しないとならない。だが、まだ封建諸勢力が強いドイツでは、教養層出身の官僚らが上から改革を強いることになった。2022/02/18
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