ブルーバックス<br> マルチメッセンジャー天文学が捉えた新しい宇宙の姿 宇宙の物質の起源に迫る

個数:1
紙書籍版価格
¥1,210
  • 電子書籍
  • Reader

ブルーバックス
マルチメッセンジャー天文学が捉えた新しい宇宙の姿 宇宙の物質の起源に迫る

  • 著者名:田中雅臣【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2021/12発売)
  • ポイント 11pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065261347

ファイル: /

内容説明

人類がこれまでに得たさまざまな宇宙の観測手段――可視光の望遠鏡に始まり、赤外線、、X線、電波……さらに近年ではニュートリノを用いた素粒子天文学や重力波天文学など。それらを組み合わせ、これまで解明されていなかった「宇宙の謎」を解き明かしているものが「マルチメッセンジャー天文学」です。
鉄より重い元素はどのように作られるのか? ブラックホールの合体、中性星の謎、そして、宇宙の始まりに何が起こったのか?
いま人類は、これら宇宙への根源的な問いに迫ろうとしています!

超新星爆発などの突発天体、さらにマルチメッセンジャー天文学の新鋭研究者として知られる著者が、実際の観測データを紹介しながら、その基礎から天文学の最新研究までを徹底的に解説します。
この1冊で、観測に立脚する天文学研究の最前線を知ることができます!

目次

まえがき
第一部 さまざまな「目」で見る宇宙
1章  宇宙を「見る」
1・1 星を見る
1・2 さまざまな電磁波
2章  宇宙のスケール
2・1 宇宙の長さスケール
コラム:宇宙で距離を測る
2・2 宇宙の質量スケール
コラム:ブラックホール
第3章 さまざまな電磁波で見る宇宙
3・1 可視光・赤外線で見る宇宙
3・2  X線・ガンマ線で見る宇宙
第二部 宇宙の爆発現象
4章 超新星爆発
4・1 星の一生
4・2 重力崩壊型超新星
4・3 超新星爆発の電磁波観測
4・4 核爆発型超新星
4・5 元素の起源
第5章 ガンマ線バースト
5・1 ガンマ線バーストとは
5・2 ガンマ線バーストの起源
コラム:天文学の単位
第6章 中性子星合体
6・1 連星をなす中性子星
6・2 中性子星合体と元素の起源
6・3 キロノバ
第三部 宇宙を探る新しい手段
第7章 ニュートリノ天文学
7・1 身の回りのニュートリノ
7・2 太陽ニュートリノ
7・3 ニュートリノ天体
第8章 重力波天文学
8・1 重力波とは
8・2 重力波天体
8・3 重力波天文学の始まり
コラム:重力波初検出の裏側
第四部 マルチメッセンジャー天文学の誕生
第9章 超新星爆発のマルチメッセンジャー観測
9・1 超新星SN 1987Aの観測
9・2 超新星SN 1987Aのその後
9・3 超新星爆発研究の最前線
第10 章 中性子星合体のマルチメッセンジャー観測
10・1 中性子星合体GW170817の観測
10・2 ガンマ線バースト
10・3 キロノバ
10・4 重力波天体研究の最前線
コラム:GW170817のマルチメッセンジャー観測
第11 章 高エネルギーニュートリノ天体のマルチメッセンジャー観測
11・1 宇宙線の起源
11・2 高エネルギーニュートリノの観測
11・3 IceCube-170922Aの観測
11・4 高エネルギーニュートリノ天体研究の最前線
第12 章 マルチメッセンジャー天文学の将来
12・1 多波長重力波天文学
12・2 全メッセンジャー天文学
12・3 マルチメッセンジャーで見る宇宙
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Malos

19
電磁波、重力波、ニュートリノなどのシグナルから読み解くマルチメッセンジャー天文学。そこに至る経緯と現在の最先端の研究を解説。2022/07/06

美東

18
「マルチメッセンジャー天文学」聞きなれないことばだが、 ”天体現象によって発生する電磁波、宇宙線やニュートリノなどの粒子および重力波、を情報を運ぶ運び手(メッセンジャー)と見立てて、複数のメッセンジャーを用いて天体現象を総合的に解明する天文学のこと。” https://astro-dic.jp/multi-messenger-astronomy/ (天文学辞典 日本天文学会)ということです。2022/04/25

kenitirokikuti

9
ざっと頁をめくる。これまでの光(電磁波)による天文観測に加え、2010年代後半にはニュートリノや重力波で観測できるようになった。2022/08/21

ルーシー

8
面白かった。重力波やニュートリノの観測を知ってはいたが、具体的な事例を見るとそのインパクトがよく感じられた。SN1987AやGW170817の時に世界中の望遠鏡がひとつの星を探すというのが壮大である。重力波の観測から天体までの正確な距離がわかり、そこからハッブル定数が求められるという。ハッブル定数問題解決に繋がるのでは?と素人なりに考えたりして楽しめた。各観測機器もアップグレードや打ち上げ予定があるようで、これからも期待したい。2025/01/31

みかん。

7
rプロセスの初観測に成功をしたのが驚きである。2022/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/18908527
  • ご注意事項

最近チェックした商品