内容説明
黄砂は砂漠から飛んでくるという思い込み、植林への思い込みの枠組みをはずす。人の動きと自然現象は予測不可能だが無秩序ではない。人の営みが作り出す景観と、その空間構造にある生活世界の理解なくしては成し得ない「境界を越える」黄土高原の緑化マネジメントを提唱する。
目次
第1部 黄砂・黄土・植林をめぐるバイアス―「エコ」は地球にやさしいのか?(日本の黄砂情報と黄砂をめぐる誤解
黄砂とは何か、どこから来るのか
砂漠緑化の功罪)
第2部 黄砂の発生する地域における人と自然の関わり―中国内陸部で「緑を回復する」とは?(里山としての黄土高原
黄土高原の空間構造がつくるコミュニケーション・パターン
黄土高原における「交換」と人間関係の形成プロセス
人間のコミュニケーションが生み出す「緑」
「利益」を顧みない人々の手法
開発援助プロジェクトの予測不可能性
黄土高原で経験した「枠組み外し」の旅)
感想・レビュー
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