新潮文庫<br> おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

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紙書籍版価格 ¥572
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新潮文庫
おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)

  • 著者名:角田光代【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2021/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101058238

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内容説明

「あたしこれから殺人計画をたてる」。我慢をかさね、やっと受かった高校で待っていたのは、元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに復讐の肉体改造を決意するが……。理不尽に壊された心のゆくえを鮮烈に描く表題作をはじめ、ひそかに芽ばえ、打ち消すほどに深く根を張る薄暗い感情のなかに、私たちの「いま」を刻む7つの風景。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

284
他人の悪意そして閉塞感が満ち満ちた7つの短編集。親子って、夫婦って、友だち同士ってなんでうまくいかないんだろう。『空をまわる観覧車』が個人的に身につまされる。夫婦生活はそれなりに上手くいってるのに、若い恋人を作った重春。彼、妻、恋人、それぞれのベクトルが三者三様に動き出して、、、。どの作品もモヤつくラストで。さすがっす。2017/12/23

さてさて

170
我々がそうであるように、人は大なり小なりの悪意や憎悪の感情から全く距離を置いた暮らし方、生き方などできないのだと思います。『殺したい』『呪ってやる』『死ねって感じ』、よく考えてみればとても恐ろしいこれらの言葉たち。でも一方で我々のすぐ隣にある、誰もが一度は使ったことのある身近な言葉たち。悪意も憎悪もゼロになどならないこの世の中で、七つの物語に登場した主人公たちは、彼らが抱く悪意や憎悪の感情に相対したことで一歩、二歩と前に進むことができました。重い何かを背負わされたような、そんな思いが心に残った作品でした。2021/05/02

masa

94
僕らは善意と悪意を併せ持つのに、醜さを認められず、なかったことにする。目を背けて逃げる。だから、赦すことも忘れることもできない。治癒を拒むように、自らカサブタを剥がしては、膿み爛れる傷口みたいに、憎しみは“終わったこと”の世界で留まり熟す。何かが起きた後で和解しても、何かが起きる前には戻らない。それまでに幾度も繰り返した習慣であり、仮にそれと全てを同じ順序でなぞったとしても、二度と“今まで通り”はやってこない。ラロリー。僕らは被害者と加害者の双生児だ。人を傷つけるのは凶器ではなく、狂気なき、正気な悪意だ。2019/03/15

ひろちゃん

86
すごく可哀想な人達が出てくる短編集。 結婚しても働きたいと思っていたのに、夫の母が病気になって、夫と一緒に仕事を辞めて義母のそばに住む女の話だったり、元カレから嫌がらせを受ける女の話だったり。 結婚前から積み立ててきた漠然とした人生計画が崩れ去るんだと思うと、人生ままならないんだな(レインツリーの国に出てきた表現だなこれ)思う。 角田さんの書く女性に同情とか共感とか色んな感情を抱きながら惹かれてしまいます。2015/10/08

かんらんしゃ🎡

60
とても気分が悪い。この登場人物たちはすべて人のせいにする。どれだけネガティブに生きているんだろう。粘着質で絡みついてくる攻撃性は、通り魔犯罪の屈折した心理に通じるような怖さがある。どこかでスイッチを切り替えて、もっと軽く生きなきゃ。でもこの丁寧な深堀りはいい。ネガティブじゃない他の作品を読んでみたい。2018/06/23

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