内容説明
家族はどこから来てどこへ行こうとしているのか.「ファミリィ・アイデンティティ」の視点から,揺れ動く家族の現実を鮮やかに浮き彫りにするとともに,近代家族の成立を歴史社会学的に位置づけた著者の代表作を文庫化.戦後日本の男性知識人の心理を鋭く抉り出した「戦後批評の正嫡 江藤淳」などを新たに収録.
目次
凡例┴まえがき┴第一章 社会科学的な危機の概念┴第一節 システムと生活世界┴第二節 社会システムのいくつかの構成要素┴第三節 社会の組織原理の例示┴第四節 システム危機 自由主義的資本主義における危機循環を例とする解説┴第二章 後期資本主義における危機の傾向┴第一節 後期資本主義の記述的なモデル┴第二節 後期資本主義的成長から帰結する問題┴第三節 ありうべき危機の傾向の分類┴第四節 経済的な危機の定理について┴第五節 合理性の危機の定理について┴第六節 正統化の危機の定理について┴第七節 動機づけの危機の定理について┴第八節 回顧┴第三章 正統化問題の論理によせて┴第一節 マックス・ヴェーバーの正統化の概念┴第二節 実践的問題の真偽決定可能性┴第三節 普遍化可能な利益の抑圧のモデル┴第四節 個人の終焉?┴第五節 複雑性とデモクラシー┴第六節 理性に与する党派性┴原注┴訳注┴解説┴訳者あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とりぞう
2
上野千鶴子論文集。「新しい加熱機器としてのマイクロウェーブ(電子レンジ)の利用は、いったん熟練化した家事労働を、非熟練化し、したがって個別化するのに貢献した」とか「冷凍冷蔵庫・電子レンジ・電子ジャーの三点セットは、家族いっせいの食事とその際に食物の分配権を握る主婦の権利と義務を無意味化した」なんていう家事論も面白かった。2024/03/02
rymuka
2
読書録あり → http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-104.html2023/09/15
さな
1
再読したい。「伝統」その起源を当たり前と思うべからず2021/01/02
犬猫うさぎ
0
江藤さんは「いま伊藤さんがおっしゃった、自分の中に女房をとりこんでそれをかわいがるということは、逆にいうと、自分しかかわいがらないということでしょう」と、鋭く突っ込んでいます。(…)これはDV男のメンタリティそのものです。妻は自分の一部だから、妻を殴ることは自虐行為なのです。(「戦後批評の正嫡 江藤淳」327頁)2025/08/16
zooey
0
日本の伝統といわれる家父長制形態は明治期はじめのイデオロギーで作られた人為的なものである。とするとその「伝統的」家族形態にいかほどの価値があろうか。サラリーマンの増加により女性を家に閉じ込めてきたという近代的家父長制は、資本制との親和性の高さからそのイデオロギーの解体はすこぶる難しい。政治的に女性権利の拡大を無理やり推し進めるという方法以外に何らかの価値転換は可能だろうか。 2023/11/30
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