内容説明
吉直さんが小学校の頃の話である。父親の実家近くの山の中で、友達とふたり、木の枝に女の髪の毛が下がっているのを発見した。連れのかっちんが、その髪を燃やすと、〈真っ黒な人の首〉が、すとん、とぶら下がった……。(「縛り髪」より) 永年、怪異・狂異を蒐集している著者の元に、今年も次々と“ほんとうにあった怖い話”が集まってきました! 本書のために書き下ろされたとっておきの怖い話が満載の実録怪談集。大好評シリーズ第五弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アイアイ
24
5巻で写真も投下され、グロ怖い話の次のページにグワッと脅される。「腐敗の家」海岸のバイト「握り鬼」豆腐屋の親父が聞いた不思議な話「鉄階段」高校時代の同級生の通夜「川面」ベストは数代前の因縁が降りかかる「負の遺産」定番のものを含みながら全く衰えない恐怖20編。▷図書館2015/11/09
hannahhannah
18
怖い本シリーズ第五弾。表紙の女の顔色が悪くて心配になる。ページ数が20頁ほど減り、挿絵がぶち込まれるようになった。「腐敗の家」は中古物件の家に引っ越したら食べ物がすぐに腐り、お父さんもおかしくなっていく。その後も怪異は続く。「帳尻」は助けられた恩を忘れない犬が出てくる良い話。「魂手箱」は話者の女がクズすぎる。怪異よりこの女が害あるだろ。「あわてんぼ」はすれ違いざまに女の服の前後ろを下着まで逆にする子供が登場。とんでもない仕事人だわ。「負の遺産」は映画「屋敷女」を思い出させる胎児絡みのゴア描写が強烈だった。2017/04/18
Spok
7
全く飽きない!面白いぞ!2018/11/22
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7
*ホラー・第5巻*永年、怪異や狂異を蒐集している著者の元に、今年も次々と"ほんとうにあった怖い話"が集まってきました!それを、平山夢明が独特の語り口で紹介する通向けのホラー第五巻(紹介文・他より)――個人的な話ですが、ホラーを読みまくると、怪奇現象への対策傾向が頭の中に蓄積されます"嗚呼、このタイプの幽霊やゾンビ、吸血鬼が出る物語ならば、この対策方法があるな…"という感じで(笑) しかし、このシリーズはその対策方法が通用しない!一作品一作品は耐えられるが、通読すると異様なリアリティがある恐るべきシリーズ!2013/04/30
そのぼん
7
今回も超短編集でした。中には一行だけという破壊力の高いものもあって、面白かったです。2012/03/29