内容説明
いままで、怖い体験をしたことがないから、これからも大丈夫だろう。誰もが、そう思っている。実際に怖い体験をするまでは……。人は出会ったことのない恐怖に遭遇すると、驚くほど、場違いな行動をとる。ことの重大さを認識するのは、しばらくたってからである。恐怖体験のコレクターは、そのプロセスを「恐怖の熟成」と呼ぶ。怪しい芳香を放つまでに熟成した怖い話ばかりを厳選した本書を、存分にご賞味いただきたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
99
ケータイが出始めでスマホの無い時代かな。部屋に山伏がやってくるとか、少し古さは否めない。ベトナムチームは面白かった。バラバラになった米軍兵士が大量に送られてきて必死に繋ぎ合わせるのだが。怖がらせようという意図が見え見えであざといが、判ったうえで楽しむ本だ。2024/07/18
鬼灯の金魚草
25
「新築」の柱を売った人に何らかのさわりは無かったのだろうか?何にせよ楽しめました。2017/06/19
アイアイ
18
幽霊が出てこない奇談も含まれてきた。 いたる所に霊が出てくるだけじゃワンパターンだからか、怖い中にギャグ混ざっている。スナックのママに霊の話ばかり集めてると祟られると言われた平山先生。 懲りず怪談シリーズ描いてるから、生きてる人間って強いと思う。▽図書館2015/09/14
hannahhannah
17
怖い本シリーズ第二弾。表紙のおっちゃんからスターウォーズ的なフォースを感じる。目が光ってるし。今回は『新「超」怖い話』の5~7の平山夢明が担当した話からセレクトして再録。「赤鬼と青鬼」と「特別な存在」と「遺体捜索」と「裏ビデオ」は著者らしいエグい話。「特別な存在」みたいに一人暮らしの女の部屋に変質者が侵入してくる話は東京伝説シリーズに大量に収録されている。90年代に書かれた話は山伏や霊媒や霊能力者が結構出てくる。2000年代以降は坊主や神主くらいで、専業の霊能力者はほとんど出てこない。時代の変遷を感じる。2017/04/16
じゅんぢ
12
新築みたいな話を読むと、自分の家は大丈夫か心配になる。個人的に一番怖かったのは、五話目の赤鬼と青鬼。 2016/10/31