内容説明
殺し屋に商売敵現る!! 異色の短編集第二弾
ひとりにつき650万円で始末してくれるビジネスライクな殺し屋、富澤。そんな彼に商売敵が現れて――異色の殺し屋シリーズ第二弾。
※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いこ
97
主人公富澤は経営コンサルタント。しかし、裏の顔は「殺し屋」である。タイトル通り、前作から引き続き殺し屋を続けている。今作も、殺し場面は淡々と。そして、また標的に小さな謎がある。大学生が交番の前に週4日3時間立ち続けるのはなぜ?普段結婚指輪をしていない男性が、ある女性と会う時だけ指輪をする理由とは?ある特定の道でだけ靴を履き替える女性、手袋をはめる女性、その理由は?特筆すべきは、同じようにスマートな同業者が現れたこと。まだ両者は顔を合わせていないが、互いの腕は認めている。次巻があったら、是非出会ってほしい。2021/11/21
涼
65
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/12/post-a0bd8b.html 【殺し屋、やってます】の続編ですが、こうした変わった趣向をシリーズ化するのはむずかしいのではと思います。2022/12/27
mihya
56
殺し屋シリーズの2作目。前作よりも一捻したスリルある展開になっていて面白かった。 3作目もあるだろうか。おばさん殺し屋との絡みが見てみたい。2022/10/30
ハゲおやじ
53
第二弾。7つの短編から構成。幼稚な私には 殺人 という事に違和感を覚えるものの また読んでいる自分に呆れる。殺し屋の富澤は、相変わらずの標的の事や依頼者の事で見事な推理をみせる。こういうところが この本の面白さだろう…って レギュラーの塚原等は健在で安定してるけど、今回からは同業者目線も入ってきてマンネリ打破だね。今後は、同業者との絡みが中心なのかなぁ。でも 殺害描写は 私には ちょっとね。2025/03/15
ポルコ
37
前作の面白さに引き続き、今作も楽しい!殺し屋である富澤視点に、連絡係の塚原、恋人の雪奈、謎だった依頼人との折衝役の伊勢殿、そして新たに女性殺し屋まで登場して、なんともてんこ盛りな上に飽きる暇のない今作。ドライな富澤の語り口がなんとも言えず好きです。もう一人の殺し屋鴻池のキャラもいいなぁ。続きが出たら読みたいな。2025/01/26