内容説明
町奉行所や火付盗賊改が取り上げない訴えや未解決事件を探索する御蔵入改。元長崎奉行でサーベルの遣い手・荻生但馬をはじめ、必殺剣を持つ一徹者の元定町廻り同心、六尺棒を振り回す将棋好きの元臨時廻り同心、長い薬指でどんな財布でもすり取る洗い髪が艶やかな女すり、桃色地の小袖と真っ赤な股引姿で愛想を振りまく禿頭の幇間という、個性豊かな五人組だ。
南町奉行所元臨時廻り同心の大門武蔵は、御蔵入改の同僚である幇間・喜多八に唆され、蕎麦の大食い大会に出場することになった。大会は薬種問屋が軒を連ねる日本橋本町の蕎麦屋で開催され、賞金は十両。蕎麦っ食いとして有名な「蕎麦圭」こと薬売りの圭太郎、薬種問屋太田屋の放蕩息子・伊之助、薬種問屋大塚屋の看板娘・お千津らと対決することになった武蔵だったが……(「しくじり蕎麦」)。
表題作を含む痛快&人情時代小説全四篇。文庫書き下ろし
【目次】
第一話 しくじり蕎麦
第二話 しくじり幇間
第三話 しくじり忠臣蔵
第四話 しくじり同心
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
72
御蔵入改事件帳「しくじり蕎麦」4巻。今回は様々な「しくじり」が 御蔵入改方頭取但馬その配下、大門武蔵、緒方小次郎、太鼓持ちの喜多八、すりのお紺、太鼓持ちの喜多八が関わり思しかったです。2021/12/03
Tatsuhito Matsuzaki
10
元長崎奉行でサーベルの遣い手である荻生但馬が率いる御蔵入改は、町奉行所や火付盗賊改が取り上げない事件や迷宮入りとなった事件を探索する五人の集団。 シリーズ4作目は、表題ほか3話全てが「#しくじり◯◯」と名付けられた事件帳。 ですが、どの事件もしくじりではなく、その裏に但馬らの活躍が。 #しくじり #蕎麦 #幇間 #忠臣蔵 #同心 #猪鍋 #今日の一冊2023/07/15
goodchoice
1
四篇のしくじり話からなっていて、それぞれに面白さがある。2022/01/01